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犬なら普通のこと (ハヤカワ・ミステリワールド)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
マニアは楽しめるのかもしれませんが・・・ ★★★☆☆
このミス2010で5位という事もあって購入しました。出だしから引き込まれる展開ではありますが、なにぶん
銃の描写や改造に関する知識がないと楽しめません。また、ところどころ海外翻訳小説か?と思える位にわか
りずらい文章も多く、ちょっと長く感じてしまいました。
結末としてはとても楽しめる作品ですが、息をもつかせぬ展開があるかと思いきや、中だるみな部分もあり、
クライムノベル好き向きですね。ミステリーというよりエンターテインメントとして楽しめます。
色々な要素が見られて面白かった。 ★★★★★
矢作氏の本を読むのは、「暗闇にノーサイド」等角川三部作以来。
詳細なプロットは思い出せないが、主人公たちがやたらにカッコ良かった記憶が
鮮明に残っている。
本作は、馳星周あたりが描きそうなヤクザ、麻薬取引、騙し合いと言った
ドロドロした話が、同氏特有というべきか、舞台を沖縄に設定したおかげか、
結構楽しく<カラカラ>と描かれており、一夜にして、これだけの人数が撃ち殺されたにしては、
読後感は悪くないです。
書評には、<先が見えない...>とかあったが、海外ミステリーなら普通にありそうな
<主人公=分岐点に差しかかった中年男、の思惑から事態がドンドン離れていく>
<坂道を転げ落ちる>話で、さほど強調されるほどでもないと感じた次第。
しかし途中,クスクス笑える所あり、銃撃戦は迫力あり、やけくその中年、若者の
はじけぶり(この主人公二人の関係が「傷だらけの天使」の修と亨のもじりみたいな...)
あり、最後のオチも用意されており、(後に特に残ることもないが、)それでも
十分なエンターテインメント小説として楽しめた次第。
(同氏の場合、題名に凝るようなところがあり、本書も題名で損している所は無いか?)
ただ、登場する女性の話が悲し過ぎて、なんか救われない。矢作氏の
心境の変化か?昔なら早枝子なんか、もっと弾けて、公安の警官なんか
自身で撃ち殺してくれた気がするのだが...時代は変わる、矢作氏も
変わる、ということか...(昔の主人公たちの爽快さ、は間違いなく
消えたと思う。)

ところで、副社長の柴田なんですが、この本を映画化するなら
岸辺一徳しか考えられないっーぐらい、似させていると思ったんですが、
如何です?

沖縄ノワール ★★★★☆
沖縄を舞台に、うだつのあがらないヤクザが一攫千金を狙って勝負に出るが、計画は頓挫し、更なる混沌を招いていく、と言う話。アメリカ軍(ヤンキーマフィア)や公安警察も入り乱れ、ドラマは目まぐるしくラストに向かっていく。途中ダレる部分もあったと思うが、最後の壮絶な戦いがそれを打ち消す。沖縄を舞台にしたノワール小説で、この作家の本は初めて読んだが面白かった。銃の仕掛け等の描写も興味深かったし、アクション小説が好きならお勧めの作品。
『犬なら普通のこと』であの日に帰る ★★★★★
『暗闇にノーサイド』、『ブロードウェイの戦車』、『海から来たサムライ』の角川3部作から25年。
そうか、そんなに経っていたんだなあ、という感慨で、一気に読みました。

『海から来たサムライ』は一昨年、『サムライ・ノングラータ』(同名のコミック原作があったけど)という名前でリライトされましたが、全く新しい小説での合作というのは、いつかは実現すると信じてきまものの、そろそろあきらめかけていただけに、今回『犬なら普通のこと』が上梓されたということを聞いただけで、魂が震えました。

でも、あまりに久しぶりだったせいか、最近自分が違う分野の本ばかり読んでいたせいか、読後感としては、ちょっぴりクラシックな感じが強いように感じられました。でも、もう一度読み返してみるつもりです。そうすると、じわじわわかってくることがあるかもしれないと思うので。
でも、自分の中では今年読んだ一番の小説にはなると思います。実は「悪党パーカー」シリーズを読んでないので、そちらのほうも、呼んでみたくなりました。

お二人の合作が、これからも次々と出されることになれば、ホントこの時代に生きててよかったぁ、とういうことになるのでしょうか。よろしくお願いします。
とっても懐かしいが... ★★★★☆

『暗闇にノーサイド』、『ブロードウェイの戦車』、『海から来たサムライ』を書いたコンビが25年ぶりに書いた合作ということで、読んでみた。

25年前は、冒険小説やハードボイルド小説、全盛期のころで、私もよく読んでいた。その後、矢作俊彦は路線変更ということで、ミステリから離れて行ったが、たまに読んでいた。

久しぶりに読んだこの作品は、正統的な犯罪小説。帯にはあのリチャード・スタークの「悪党パーカー」シリーズにオマージュを捧げる作品という記述があるが、うーん、そこまではいってないかな。

沖縄のヤクザ間の抗争、銃やクスリの密売、悪徳警官や米軍といった舞台仕立てはなかなかなもんなんだけど、どうもストーリーにも乗れず、登場人物にも感情移入できず、自分にとっては何か欲求不満が募る作品だった。

25年前ならともかく、ちょっと古いかな。でもコンビ復活は、素直に祝いたい。今後も出してくれるといいけど。