「紀行文というよりエッセイ??」
★★☆☆☆
ベストセラー「機上の奇人たち」の著者エリオット・へスターの作品第2弾。
著者へスターは、アメリカ在住の黒人男性ですが、職業フライトアテンダント。
その彼が、不況の波を被った会社から持ちかけられた「長期休暇を取らないか?」という言葉にホイホイのる事で、この旅は始まります。
旅先はアルゼンチン、ポリネシア、オーストラリア、ボルネオ(ブルネイ側)、タイ、シンガポール、インドネシア、インド、エチオピア、エジプト、チェコ、リトアニア、ロシア、、イタリア、フィンランド、ギリシャ、スペイン、居所のアメリカ。
(本の紹介では20カ国となっているので、どこか落としてる??)
世界一周の定義は色々あります。五大陸に一度ずつ足を踏み入れれば、それで世界一周なんてのも。
この作品は、各国一都市程度ですが、18カ国に足を踏み入れ、でも、大したとこには行ってない。何もしていない。
笑いという点でも、微妙な作品です。残念ながら・・・。
ジーザス・クライスト・ホテル(ブルネイ)、ストリート・キッズ(エチオピア)、バルセロナふたたび(スペイン)辺りが、まだマシな作品という感じでしょうか・・・。
『紀行というよりはエッセイ』といった趣で、紀行文読みたい人には不向きな作品だと思います。
アメリカンジョークな世界一周。
★★★★☆
やはり日本人が書く旅本とはアプローチが違い、行くところも違い、ものの視点も違いますね。
コンテンツは悪くはなく、ただ直訳重視の翻訳により、ダラダラ感の読み難さはあります。
これは読み進むうちに慣れてきます。
ただ、地獄って言うほどのものではないですが、世界各所でのハプニングをユニークに語ってくれています。
どちらかと言えば、独りゴチでの語りですけどね。
日本の旅本は、線と線を結ぶ流れで書いているものが比較的多いのですが、本書では、スポット的に各所を捉えて集中的に責めていくパターンです。
それと極貧のケチケチ感がなく、普段着で旅を楽しんでいる姿が伺われ、てんやわんやのドタバタがあって、抱腹絶倒とまではいかないですが、面白おかしく笑えますね。
日本人があまり行かないところや著者のひょうきんな行動パターンは珍しく感じます。
普通の旅行記。
★★☆☆☆
たいした話は載っていない。日本の若者の貧乏旅行記の方が笑えるし共感できる。