これは隠れた名盤ですよ
★★★★★
レイラ・ハサウェイは90年のデビュー当時と
比べるとずいぶん曲調が変わったなと思います。
当時はアンジェラ・ウィンブシュ(ロナルド・アイズレーの元妻で現在は離婚)
プロデュースのアーバンな曲調あり、当時のニュージャックな雰囲気が
漂うアルバムだったのですが、その後はジャズミュージシャンとの共演などで
ジャズボーカリスト的なイメージに変わる一方で、前作のように
シーンの流行とは距離を置いた独自の洗練された曲調でなかなかかっこいい
アーティストに成長、単にソウルの巨匠の娘さんというだけでない実力があります。
で、今回の中身ですが、視聴してすぐ気に入ったほど、中身はソウルフルで
随所に70年代ソウルの雰囲気が漂い、センスの良さを感じさせます。
彼女自身ブラックミュージックの全盛期は70年代だと考えていただけに
今回のはまさに彼女がやりたかったことじゃないでしょうか。いい曲がほんと多いです。
アップ系は前作より少ないながら、これも前作同様アレンジなどセンスの良さを感じさせます。
ケム辺りが好きな人には間違いなく気に入るのじゃないかと思います。
もちろんエリカ・バドゥやマックスウェルなどが好きな人にもお勧めです。