唯川さん好き☆
★★★★☆
8つの物語でそれぞれ登場人物が次の話に微妙につながっていて面白い。特に「凪の情景」が良かった。唯川さんの作品は何冊か読んでいますがどれも良く好きになりました。
不運も不幸も自分の捉え方
★★★★☆
短編集ではあるけど、登場人物は被っているので連作になるのかな?
短編集は評価が難しいので、☆3つにしていますが、「枇杷」は☆4つ、「帰省」は☆5つでも良い。
主人公はみな不運ではあるけど、不幸ではないと思う。まぁ、不運も不幸も自分の捉え方次第だと思うので、人によった違うと思うが・・・
不幸な女性像8つ
★★★★☆
山下久美子さんのブログで興味をもち、初めて唯川さんの本を買いました。
タイトルがタイトルなだけに、彼女の解説にある種の下衆な期待をしてたのですが、きっちり裏切られました。
裏切ってくれてホッとしていますけどね。
それにしても唯川さんって、よくここまで、不幸な話が思いつくな・・・と感じました。
「桜舞」の新川雅恵は加藤久之(元夫と、元愛人=現妻の子供)をどうしたのだろうか?「彼方より遠く」の由紀江は高士をどうしたのだろうか?
「心変わりは人の世の常」と言う台詞が某アニメにも有り、確かにそうではある。
だが、それを規制するのが「結婚」であるので「不倫は悪」なのだが、そう思わない人が増えていて、この小説のような現実を体験してる女性が少なくない数いるのでしょう。
恋の勝利、成功=人生の勝利、成功とは限らない。それだけは取り違えないで生きて行こうと思いました。
「枇杷」が一番後味良かったかな。
落ち気味の人は読まないで。
★★★★☆
人並みで良い、幸せでありたい。
8つの別れや人生が胸に重く届きました。
いずれも、胸も体も砕けてしまいそう…。
一度愛してしまったら、裏切られても傷つけられても、自分への愛情が死んでいても、妻や恋人という立場や隣で眠れる立場から抜け出すのは、体をへし折られるようなダメージだろうなぁ…。
受け入れた人、受け入れようと決断した人、まだ受け入れられない人、後悔する人…
凪の情景、は少し違う感じで一番泣きました。
一言添えるなら、今現在落ち込んでいる人にはオススメ出来ません。
私自身、好きな人と別れて一年経ち、すっかり平気だと思っていたのに、かなりのダメージを受けてつらかったです。
雰囲気のある作品だった
★★★★☆
途中、物語が続いているのが、全体の雰囲気を良くしているというか、趣がある感じがしました。タイトルの、「不運な女神」は、女性の幸せって、一体何だろう、と考えさせられました。全体的に、女性が主人公なだけあり、不思議と、生暖かいムード溢れる作品だったと思います。