面白くないな、というのが素直な感想でした。先ず目に付くのが登場人物を漢字表記
するのですが、日本の常用漢字にないのか全体に統一が取れてません。康煕帝の皇子たちは
みな「胤」という字がきて、その下にそれぞれの漢字が来るので、それを間違うので別人のように思えてきます。本当の漢字表記は主人公の場合、胤の次の漢字は示眞、他の皇子は示巳、示唐、示我とかです。
それに高校世界史レベルの軍機処を参謀本部と訳すので、翻訳者のこの作品に
対する理解のなさを露呈したりします。しかし鉄帽子王（そのまま訳したからなのか？）など清朝の爵位制度をしらないとわからない語彙がでてきたりもします。
何よりも主人公の第四皇子胤示眞が皇帝になる話の時に、
製作スタッフと思われる人物が主人公の前を小走りで走る姿が映ってるのには失笑します。
現代の服装なんで直ぐにわかりますよ。
人物設定に事実と異なる設定が多すぎるのですが、物語としては面白いと思います。ただ盛り上がりの山にはかけるので、康煕王朝と迷われてるのなら買うなら康熙王朝です。

清朝の最盛期である康煕・雍正・乾隆の中で短い在位で埋没しがっちだった雍正帝の時代に的を絞り非常に内容濃い歴史ドラマとして見応えのある作品！雍正帝の時代は恐怖政治の側面が強調されがちであるが、非常に勤勉であり政治の刷新を断行した孤高の皇帝をよく描いている。現代中国で改めて再評価される雍正帝の生涯を描く本ドラマは征服王朝である清朝の苦悩と大国統治の難しさを知る上でも今までにあまりない政治を主眼にしたドラマであり雍正帝や清朝への興味をかき立てること間違いない。また俳優陣の円熟した演技が更にドラマへ集中させる。現在の構造改革にも通じる本作品は現代に生きる私達の心にも訴え考えさせる非常に面白い作品であった。