脇役が好きです
★★★★☆
とにかく登場人物が一癖も二癖もあるので悪党でもどこか憎めない部分がありました。
登場してきた時は悪の見本のようなトゥールが、モーリーンという病気療養中の女性と出会い善の心に目覚めていく過程が良かったです。
結婚記念日に殺されそうになるって最悪の展開やけど、そこからの復讐に至る展開が面白いです。
普通なら相手を殺して復讐が完了って場合が多いけど、精神的にジワジワと追いつめていく復讐劇は読んでいて楽しかったです。
こういう復讐劇もいいものです。初ハイアセンやったけど次も読んでみたくなりました。
思ったよりは・・・
★★★☆☆
夫に殺されかけた女、という始まりは中々衝撃的で引き込まれるように読み進めていったけれど、中盤があまりパっとしないように感じてしまった。
それでも読みやすく、シリアスになりすぎないので電車内での読書にはオススメ。
軽い読み物
★★★☆☆
「このミステリーがすごい!2008年版」で2位になったなんて、不思議でなりません。
時間つぶしにはいいかもしれませんが、この価値があったかどうか。。。
確かに登場人物はとても個性的なのですが、話の流れにその奇抜な個性が関わってきません。
折角奇抜な面白いキャラクターたちなのに。
でも、私はもっと、伏線が複雑に絡み合って、最後にすっきり!というのが好きです。
よってこの本は、スピード感はあれど、読み始めた時と読み終わったときのギャップがありませんでした。
まぁ、つまらない、という事はありませんでした。
翻訳者に5星
★★★★☆
最近、書店に出かけるのが、めっきり少なくなってしまい、掘り出しもんを、見つけられなくなってしまいました。ネットでミステリー・ベストテンなどを覗いていて見つけたのがこの本です。内容は、妻殺しと深刻な話を軽く(少し軽すぎるかも・・)、テンポよく読ませてくれます。登場する人物などの会話もユーモアーがあり笑ってしまう。田村善進氏の翻訳が、原文では何て書いてあるんだと思うくらい上手い。
まー、原文読んでも英語がそこまで分かりませんが・・・。
最近読んだ、このジャンルの本のうちでは、楽しませてくれた一冊です。
楽しいです。
★★★★★
ハイアセンは軽く楽しく読める作家なので気に入っています。
ストーリーはどれも比較的単純なのですが、でもこの作家、変な人を描かせたら、右に出るものはいない感じがします。
その意味でこれは出色の出来ですね。
毛むくじゃら男のトゥールもかなりのインパクトですが、主人公の夫チャズのバカバカしさといったらもう最高。
登場するたび、次はどんなことしてくれるのかとワクワクしてしまいました。
結婚記念に搭乗したクルーズ船から、夫に海に突き落とされ、九死に一生を得た女性ジョーイが主人公。
夫婦仲はうまくいってると思ったのになぜ?の疑問を探りつつ、偶然彼女を助けた元捜査官の手を借りて、夫への復讐をたくらむお話。
復讐はイジワルで楽しいです。
他にも、夫の不倫相手、悪徳農場主、ニシキヘビを愛している刑事、富豪の羊飼いなど、変な登場人物が盛りだくさんです。
それからこの本、訳文がいいです。
勢いがあって、さらに話の展開も早いので、どんどん読めます。