読みやすいです
★★★★☆
最近、色々な人が、「鬱」についての本を出していて、たまに読むこともあるのですが、この作品の著者である、海原さんの本が、比較的わかりやすいので、よく読んでいます。タイトルも興味深く、もしかしたら、私もその類かな、なんて思いながら読み進めていったのですが、最後の方では、海原さん自身も病気をしてしまった、なんていうエピソードも盛り込まれ、大変、共感しました。短時間でサラッと読める作品なので、心が疲れてしまったら、一読することをおススメします。
森がようやく見えてきました
★★★★★
自分がどっぷり浸かっている状況の中では、木は見えても森が見えないものですね。文化のゴーストもまさしくそのようなものだと思いました。外国人の目から見える日本人は良くも悪くも特別な人種に見えていましたが、「これ」という理由がつかめていませんでした。そのせいか、私にとって「会社でうつ。。。」は、20年ほど前に読んだ土居健郎氏の「甘えの構造」と同じくらい興味深い内容でした。是非多くの日本人の方々に読んでいただき、自分を愛し、幸せをつかんでいただきたいです。
よくわからない
★★☆☆☆
会社でうつ、休むと(辞めると)元気・・・
まさしく自分のことだと思って読んでみましたが、
私にはよくわかりませんでした。
仮面を脱げないというか、脱いだら社会では生きていけない。
仮面を付けつつ、どう社会と折り合いつけていくか・・・
それを知りたかったんですが、そうゆう本ではなかったです。
こうゆう症例がありますよ、的な感じでした。
近親者に「ホントに病気なの?」という人がいる方は一読の価値はあると思います。
むずかしい...ですね...
★★★★★
ディスチミア(気分変調症)...
「むずかしいですね」、の一言で括ってしまうほど簡単ではないところに
この問題の『むずかしさ』と深刻さを感じます。
一番苦しいのは もちろんご本人ですが、...原因や背景がわかっても...
これはご自分がその背景を受け入れられないと回復に至らないように思い
ます。
クライエントが「(親の期待に応える)いい子でいようとしていること」、
「文化的なゴーストにとらわれていること」について カウンセラーは指摘
することはしませんし...してはいけないのです。クライエントご自身がこの
ことに気づけた時に はじめて「とらわれ」を通過できるのです。
カウンセラーができること言えば、そこに至るまでのクライエントに寄り添う
ことだけです。決してもったいぶって話さないのでも、アドバイスしないのでも
ありません。カウンセラーが助言してしまうと、「理屈ではわかる...けどね」
になってしまうんですね。自分でわかるには、それぞれの人にそれぞれ
たどっていく道のりがあって、ここを通過した人だけが 腑に落ちてわかるん
です。
カウンセラー自身も同じです。その人がたどる道のりを通してでなければ、
自分がかかえているものって通過できないんです。理屈でわかるのでは
なくて、感情で納得できないと...。
「はじめに」の中で、ゲシュタルト療法によって「感情」と「腰痛(身体化障害)」
を分離、対向させていることが印象に残りました。
とてもよくまとめられた内容で、章が進むごとに「むずかしさ」の深さがわかる
構成になっています。良書です。