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黄金色の祈り 文春文庫

価格: ¥690
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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大人になって ★★★☆☆
 1999年に出た単行本の文庫化。
 西澤氏には、ミステリの形式を取ってはいるが、本当に書きたいことは別にある、というタイプの小説が何冊かある。本書もその一冊。
 テーマとなっているのは、自身の半生である。中学時代から作家デビューの頃までが、ほぼ自身の体験をなぞるような形で書かれているのだ。さらに、重きを置かれているのは、辛くて痛い若者の内面であり、とことん嫌な奴として、自身の姿が綴られていく。そのあたり、迫力があり、非常に赤裸々に描かれており、随分と共感を覚えてしまい、苦しいほどであった。
 作者がどこかで書きたかったというか、告白したかったことなのだろうと思う。そこにはそれなりの価値がある。
こんな結末に納得できるか、と思う。
これこそ青春小説 ★★★★★
よくある青春小説にあるような爽快感はあなたの青春時代にありましたか!?
むしろこの小説に共感できる人の方が大多数ではないかと思う。
ただし、読後かなり落ち込む可能性大。
青春真っ只中の中・高校生時代に読んだ日にはトラウマになりそうなくらい落ち込むかもしれませんが、それでもこれは読む価値あり。
ミステリーとしての謎解きではなく、過去・未来において自分の行動に責任を持つことの意味が分かる小説。
ほろ苦く、甘酸っぱい青春小説 ★★★★☆
作者の自伝風青春小説。西澤氏得意の論理のアクロバティック・ミステリを期待すると裏切られる。

主人公は高校時代、吹奏楽部に所属し(=作者と同じ)、その道での成功を志すが、才能ある友人の存在等から挫折し、渡米する(渡米するのも作者と同じ)。帰国した主人公は作家になり、高校時代に起こったある事件を題材に小説を書こうとするが、事件の真相を辿っていくうちに...。

青春時代、誰もが感じる成功欲、嫉妬、ねたみ、孤独感、挫折感などをほろ苦く、甘酸っぱく描いた作者としては異色作。作者の経歴と重なる部分があまりに多いので、似たような事件があったのではと思わせる出来栄え。
青春小説 ★★★☆☆
よくできた青春小説ですが、本格ミステリとしては反則の上にムリムリです。この謎解きに納得できる本格ファンはいないでしょう。読みながらxxxだったらどうしようと思っていたら本当にxxxだった時の脱力感はかなりのものでしたが、しかし青春小説としてのストーリーの面白さがあるために最後まで読ませます。
本格ミステリ=★ 青春小説=★★★★★ 
嫌いじゃないけど・・・ ★★★★☆
正直ミステリーと思って読み始めたためエッ?って感じがしました。
ミステリーの要素がないわけではないのですが主人公の心理描写に少なからず共感してしまいそうな部分がありそちらのほうが印象に残るという感じです。
あまり共感したくないのですが多少なりとも共感してしまう人が多いのではと思わされました。

けっしておもしろくないわけではありません。むしろおもしろい部類に入ると思います。
ただ後味が・・・