HAL9000に並ぶ人より人らしい人工知能、マイク
★★★★★
開拓時代の暑苦しさ、古臭いSF的アイデアなど、多少は時代にそぐわなくはなってしまいましたが、
その分を補って余りあるほど人口知能のマイク君が魅力的です。
ついに読了!ジャンルを超えた傑作
★★★★★
本書の発表後、タカ派色の強い「宇宙の戦士」に対してあまりに左翼的だと評価されたらしい。
確かにアメリカの独立戦争とシンクロする内容であるが、同時に社会主義革命の様相を帯びている。と言うか読み方によっては、本書はある意味、革命礼賛のテキストではないかと思えてくる。特にデ・ラ・パス教授の台詞の多くは革命思想に満ちている。
もちろん他にも魅力的な登場人物たちが多数活躍する。皆、クラシックなSF映画に出演したハリウッドの俳優のようだ。
とにかく分厚いので、読了するまで時間がかかるかもしれないが、SFというジャンルを超えて楽しめる、いかにもハインラインらしい傑作である。
革命
★★★★★
かなり長編ですが、読み終えた後の感動はすさまじい
つき世界とは恐ろしいところ ルールはなく女性が決定権を持つ、だがどこかユニークな世界である
三人の主役+機械のマイクの物語の軸のバランスがとてもよく面白い
なんでもござれの万能謙虚主人公、熱き老人、ツンデレワイオミング嬢
マイクよ永遠に
かれは人間に呆れてしまったのでしょうか?
これぞハインライン節
★★★★☆
未来を舞台とした革命物で、未来社会の考察に特徴があります。
つまり、ハインラインが繰り返し使ったモチーフの代表作となる長編です。
ハインライン節を存分に楽しめます。
長さが気になる所ですが、間違いなく必読の古典作品と思います。
月世界の《独立記念日》。
★★★★★
巨匠ハインラインの手による、あまりにも《アメリカ的》な革命物語です。この作品の元ネタは、やっぱりアメリカ合衆国の大英帝国に対する《独立》にあるのでしょう。月植民地が、地球政府に対して反乱を起こすなんて、あまりにも《アメリカ的》な設定です。この《アメリカ的》な世界観が好きか嫌いかで、この作品に対する評価は変わって来るのでしょう。個人的には、好きですね。