入門用の教材は、たぶん内容は似たようなものと思うが、これはわかりやすいだけでなく、おもしろいのがいい。学生は、そんなことはお構いなく、どんな教科書でもいいから、どんどん頭に入れていけばいいし、それができる。
　わたしは老年になってから始めたので、わがままなところもある上に、能力が低くなっている。そんなわたしには重宝した一冊だった。社会人になってから、もう一度やってみようかという向きには、楽しく学べるというのも、選ぶ際のポイントのひとつではないだろうか。

「辞書なしで学べる」というサブタイトル通り、全てカタカナ付き、逐語訳の解説つきなのでとっつきは良いだろう。

アルファベットの読み方から、基本文法までを網羅しているので駆け足だがドイツ語の概要を掴むには良いかも。
例外やつっこんだ文法解説は省き、例文だけではなく少し長い読章を挿入している点も入門〜中級者向け文法書として評価したい。

大学で大岩のドイツ語教科書を使っているが、いかにも教科書っぽく、練習問題は豊富だが、長めの読ませるパッセージがない。それを補う為に読んでいる。音読とCDを使っての学習に最適。最近ドイツ語とフランス語が改訂された。このシリーズはとてもいい。