操作方法やデザインテンプレートの一覧など、基本事項については巻頭で簡潔にまとめ、本編ではいかに情報をまとめ、視覚に訴えていくかに注力している。企画の立て方から企画書のレイアウトパターンの使い分け、相手に与える心理的影響を考えた図表・グラフの使い方…「何となくきれいなビジュアル」ではなく、「意味のあるビジュアル」を徹底して追及しているところに本書のよさがあるといっていいだろう。
各ページにはさまざまな企画書のサンプルが掲載されているので、そのなかから自分の意図にあったテンプレート、図表を選ぶのも賢い使い方だ。紹介されている「500例の図解サンプル」は、アスキーのWebページからダウンロードできる(できればCD-ROMをつけて欲しかった)。PowerPointを超えた戦略的プレゼンテーションの解説書として、一読をおすすめしたい。(土井英司)