ホールディングス会社にするわけ
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ソフトバンクファイナンスがソフトバンク100%資本から独立し
SBIグループができ、インターネット革命を最大限に生かして
総合金融カンパニーとなった現在から、SBIグループの将来像まで。
北尾さんの考えるSBIホールディングスの近未来の姿を
本書を通じて説明している。
本書にも書かれていますが、
SBIグループの社員には一読して、CEOが考えていることを知るべきだと思います。
また、一般的にはホールディングスの形態をとる組織体のメリットと
事業会社を親会社とする企業の親子関係との違いについて、
それぞれメリットを含めて理解できると思います。
最近上場会社が純粋持ち株会社で、
傘下に事業会社を置くケースが増えているように感じていました。
そういったホールディングス形態のメリットがわかります。
失敗ビジネスを生み出さないための必読書
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SBIホールディングスのCEO、北尾吉孝さんがどのようにして、
巨大な金融グループをつくりあげたのか?ということについて
まとめたのが「進化し続ける経営」です。
今の時代は、会社をつくって商品や価格で差別化しても、あっという間に
他社に追いつかれます。そのため、北尾さんは、
事業構築の3つの基本感として
(1)顧客中心主義の徹底
(2)「仕組みの差別化」の構築
(3)企業生態系の形成によるシナジーおよび「ネットワーク価値」の創出
という考え方を示しています。
身近に起きた失敗ビジネスは、まさに3つの基本感が欠如していました。
これは参考になります。
企業のあり方が良くわかる
★★★★☆
SBIグループの将来像が見えるとともに、ライブドア事件等で世の中で話題となった「企業とは誰のもの」ということに関しても、かなりのヒントが得られる本だと思います。SBIグループに興味のある方はもちろん、興味のない方にでも企業に関わっている人であれば一読の価値ありです。