1曲目の「二人の迷路」がかかった時から、その圧倒的な声にやられてしまいます。
ブラック系のサウンドを上手く挟み込んだPOPSアルバムで、彼の持ち味を活かしたいいアルバムだなと思います。
1995年にリリースされたアルバムですが、今も色褪せる事無く聴き応えのある内容です。
「Negative」の過去を思い出す情けなく切ない感情の表現だったり、
「笑顔」の嫌な男を演じ、別れてから相手の真実に気付く男の弱さや、
「片方ずつのイヤフォン」のこっちませ照れるような純さ。
そんな恋愛の中で起こる感情の色々が「アンバランスに」僕らの心に住み着いていることを実感させられるアルバムだ。