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スペイン、とっておき! (文春文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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つらい ★★☆☆☆
 ずーっと脱線と親父ギャグ(8割がシモネタ)をきかされ続けるのは、さすがに辛いです。内容は良いのに……。
 ただし間違いも多数。黒オリーブと緑オリーブの違いなんてのは、スペインにいったことのない人にも間違いだとわかるひどいもの。
 なんというか、スペインに詳しい人に話をきくというより、近所の物知りだけどほら吹きなおじさんの与太話をきくようなつもりで読むと良い本といったかんじです。
スペインのもろもろ ★★★☆☆
 長年、スペインに暮らし、関連の著作も少なくない中丸氏。
 本書でも、独特のノリで、スペインのアレコレを紹介してくれる。鱈の料理、闘牛の話、ゴヤについて。テーマだけ書くと、まっとうなガイドブックのようだが、実際は大違い。スペイン生活の破天荒さ、裏事情、トンデモなさを綴ったはちゃめちゃな本なのだ。
 下品な話のオンパレード、酔っ払いの戯言のような文体であり、普通の読者にはとうてい受け入れられない本だろう。私も苦手である。
 しかし、スペインについて、一面の真実は間違いない。ファンの人、怖いもの見たさの人は読むべし。
セゴビアのアランフェス? ★★★☆☆
例の中丸節は一層磨きがかかり、これを楽しむか否かは読み手の嗜好にかかるが、本書に示される情報は類書にない価値をもっていることは確か。ただ、アンドレス・セゴビアのアランフェス協奏曲を聴いたとは驚きの一言。セゴビアはアランフェスを弾かなかった(録音もない)ことで有名なのだが、「ぼくは、ウソとすかしっ屁は為かないかんね。」(62ページ)とおっしゃる著者ゆえ本当なのかな? 教えて貰いたいものである。
91ページの3行目の1839年は1939年のケアレス・ミスで、ホンのご愛嬌。
相変わらずの中丸節 全開のスペイン旅ガイド〜 ★★★★☆
200ページほどの 小冊子だが〜中身は スペインの風景 生活 風俗 歴史 美術 言語 旅のノウハウなどなどが網羅されている 一編の読み物になっている〜 しかし 語り口は 普通のガイドブックのような 通り一遍とうではなく〜”ドン・キホーテ” ”スペイン” にディープに はまり込むでいる中丸明氏ならではの 庶民的猥雑さと 少しの衒(てら)いの混じった独特の中丸節になっている〜(決して紳士淑女向きではないが〜)〜 また 色々な読み方ができる本でもある〜無論 スペイン旅行のサブガイドブックとして スペイン語の単語帳として そして 大らかで骨太なスペイン人気質を 垣間見れる本として〜しかし 何よりも 日々に閉塞感を感じる時などに 読むとちょっとした痛快さ解放感を味わえる一冊でもあるだろう!〜もしかしたら この本もnada y nada(ナダイナダ)(無にして無)なるものかも?!〜