放蕩息子の帰還
★★★★★
国宝Gメンの知念さんとサラのエピソードもそれなりに面白いのだが(今回藤田は長期出張中)。表題の放蕩息子の帰還はストラディバリウスのお話。ここでも三田村館長が登場するのだが、最初のころのように藤田につっかかるわけでもなく、非常に協力的。また、地蔵という謎の人物が藤田に裏の商売をやめ、表舞台で仕事をするように忠告してくる。藤田を取り巻く人々の対応が変化してきているというのもストーリーとしては見所である。
ギャラリーフェイクがもっとわかる。参考文献:
相続税が払えない―父・奥村土牛の素描を燃やしたわけ
鑑定の鉄人―本物と贋物を見分ける極意 (サラ・ブックス)
古美術閑話―古美術にまつわる稀有な物語