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Walkin

価格: ¥1,162
カテゴリ: CD
ブランド: Prestige
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局面打開 ★★★★★
54年録音の本作はマイルスにとって会心の一作だろう。『クールの誕生』でクールジャズを創始したとおもえば、早々に自ら別路線に
目を向けハードバップの萌芽を感じさせる『ディグ』を制作する。それ以後、試行錯誤を重ねた結果この一枚。この形。磨きに磨かれた
このスタイル。
麻薬をやめたこともあり精神的コンディションも抜群だ。演奏に出てる。その影響でバックの演奏も素晴らしいものになってる。
やっぱ重要な転換期だなあ。この一枚が起爆剤となり後の快進撃が始まる。でも他でもないその起爆剤を投入したのはマイルス自身。
そのストイックな姿に痺れるのだ。自分で描いたものを形にする。いつでも自分を見失わない強さ。意見は聞くが決して従属はしない。
そいつは否。勘弁。拒む。開拓するのは俺だ。いいなあ。すべての活動が転換期になるのもマイルス。でもこの一枚の価値は大きいよ。
ハードバップ黎明期の重要作 ★★★★★
プレスティッジ時代のマイルスのアルバムは私なんぞが語るまでもなく、どれもが傾聴に値する名作である。分けても本作は、特にタイトル曲におけるアプローチが独創的かつ斬新で、あっさり他者の追随を許さぬ高みに到達しているところが凄い!颯爽としたテーマの後で威風堂々Walkin'していくマイルスとラッキー・トンプスン、意図的に?訥弁さながらの少ない音数で引きずるように歌い上げるJ.J.ジョンスンとホレス・シルヴァーの対比の妙が、何と言っても聴きどころ。そこにパーシー・ヒースの採れ立ての海老のようにピチピチ跳ねるベースが被さり、これぞ至福の13分26秒!どうにも好きになれないケニー・クラークのラストのドタバタドラムを除き、全く文句の付け様がない。

急速テンポの「Blue'n'Boogie」ではマイルス、J.J.、ラッキーの技巧が冴え渡るが、ホレスのソロが些か単調か?それでも御大がミュートを付けた「Solar」ではソロもバッキングも好調で何より。「You Don't Know What Love Is」はマイルスの全録音史の中でも五指に入る名演ではないかと、聴く度に恐れおののいてしまう。最後の「Love Me Or Leave Me」でもマイルスは依然として絶好調!残念ながらデイヴ・シルドクラウトのソロには非凡さを感じられないものの、ホレスとパーシーの掛け合いが抜群に素晴らしく極上のトラックとなっている。いやー、やっぱりマイルスは何時の時代も素晴らしい。後年のマラソン四部作誕生への足がかりとなった本作で、モダン・ジャズの真髄に触れて欲しいと思います。
起死回生の第一弾となったモダン・ブルースの名セッション ★★★★★
1954年4月3日・29日録音。
マイルスは不遇であった1950年代の初めプレスティッジに大変に世話になり、16枚のアルバムを残している。ざっとその16枚をあげてみると、
Miles Davis And Horns(Prestige7025)
Sony Rollins With The Modern Jazz Quartet(Prestige7029)
Lee Konitz & Miles Davis(Prestige8295)
Dig(Prestige7012)
Collector's Items(Prestige7044)
Blue Haze(Prestige7054)
Walkin'(Prestige7076)→本作
Bag's Groove(Prestige7109)
Miles Davis And Modern Jazz Giants(Prestige7150)
The Musings Of Miles(Prestige7007)
Miles Davis And Milt Jackson(Prestige7034)
The New Miles Davis Quintet(Prestige7014)
そして有名な4部作
Relaxin'(Prestige7129)
Workin'(Prestige7166)
Steamin'(Prestige7200)
Cookin'(Prestige7094)
となる。

その中で本作はマイルス自身が過去のどん底の自分から立ち直り、起死回生の第一弾となったモダン・ブルースの名セッションだ。脇を固める面々も素晴らしい。ジャズを聴く上で絶対外せない名盤として推薦します。
次々と脱皮を繰り返し成長著しいマイルスの歩み ★★★★★
50年代半ばのマイルスはどんどんうまくなっていき、同時に自己の音楽性の成熟度が増していった時期である。53年頃から徐々にスランプから抜け出し、54年には数々のセッションを重ね、レコーディングにも積極的にいそしむようになった。ここに聞かれるオールスターズ・セッションにはオリジナル・クインテット結成前夜のマイルスの自信に満ちた姿が記録されている。Walkin'は60年代のフリーブローイング時代に数多く演奏したブルースだが、スローテンポでじっくりと聞けるところが魅力だ。J.Jジョンソンやラッキー・トンプソン、ケニー・クラーク、ホレス・シルバーといったバップ時代からの名手が脇を固め、マイルスのトランペットは時に力強く、時にリリカルにBlue 'N' Boogie、Solar、You Don't Know What Love Is、Love Me or Leave Meといった名曲をハード・バップの萌芽を感じさせながら演奏している。40年代後半のマイルスを評して、個性はあるがテクニックが不足したトランペッターという烙印を押されてきたのが、まるでうそのような充実した演奏である。次々と脱皮を繰り返し、成長著しいマイルスの歩みを聴いて欲しい。
肩で風切る復活マイルス!ケニー・クラークも好演 ★★★★☆
1956年のマラソンセッション4枚のタイトルがin'(現在進行形)なので、それと混同しそうになりますが、1953年のマイルス!雄々しい復活アルバムです。
タイトル曲のウォーキンはブルースですが、フリーブロウイング時代を経て実に14年の長きに亘って演奏されたマイルスの定番曲です。60年代には超ハイテンポのかっ飛び演奏でしたが、ここでの初演はミディアムテンポで肩で風を切って街を歩くような、颯爽とした貫禄に満ちています。
ラストナンバーの「ラブ・ミー・オア・リーブ・ミー」でのケニー・クラークの最高にカッコいいブラッシュワークとマイルスのミュート(種類不明ですが、非金属ミュートのようです)プレイの絡みも最高です。