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すべての美人は名探偵である (光文社文庫)

価格: ¥780
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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すごく面白いんだけれども ★★★★☆
わらべ歌「ずいずいずっころばし」に隠された徳川家の超機密。
日本史の定説を根底からひっくりかえすであろう古文書の在り処をめぐって
次々を発生する奇怪な殺人事件。
その背後にひそむ謎の宗教団体とその教祖の意外な素性。
鯨作品の二大ヒロインがタッグを組んでその謎を解き明かしていきます。

ドキドキハラハラ、まさしく息をつかせぬ怒涛の展開に一晩で読みきって
しまいました。全ての謎が解けたと思いきや、ヒロインたちが去った後の
最終ページの最後の場面でもまたトンデモない事実が読者に突きつけられる
という作者の用意周到な演出には盛大な拍手を送りたいと思います。

蛇足ながら個人的な見解。
早乙女静香はともかく(苦笑)、我らが桜川女史にこういう血なまぐさい
現場は似合いません。やはり遠くの世界から達観する気持でベッドディテク
ティブに専心していただきたい・・・と思うのは私だけでしょうか。
今後、東子さんを危ない目に遭わせたら許しませんぞ。
二大美女の競演 ★★★★☆
 著者のデビュー作にして大傑作「邪馬台国はどこですか?」の歴史学者・早乙女静香と「九つの殺人メルヘン」「浦島太郎の真相」のアリバイ崩しの東子こと桜川東子が大競演。徳川家光と童謡「ずいずいずっころばし」に秘められた謎を追って沖縄へ,そして東北から北海道へ。
 お得意の新(珍?)解釈や様々なトリビアを織り交ぜながら,何よりも狂言回し的な静香に夢中の学生・三宅亮太を含む一行の道中のやり取りが楽しい。
 この著者の作品は,時として空回りするきらいがあるが,本作に関してその心配はない。二大ヒロインを担ぎ出しただけのことはある,とナットク。
 楽しみながら知識も得られるという,まずはオススメの一冊。
鯨統一郎ファンのための作品 ★★★★☆
鯨統一郎という作家が生み出した名探偵が、共演している。

共演だけならただの作品のミックスであるが、それだけでは済まさないのがこの作者の面白いところであろうか。

シリーズの特徴である歴史ミステリーとアリバイ崩しの作風をもミックスして、
今までにないような作品として仕上がっている。

作者のサービス心溢れる一作なのです。
静香さんはもっと魅力的なのでは… ★★☆☆☆
今回はなんかあんまり面白くないなーと思いながらも最後まで読んでしまいました。後半、東子さんが静香さんをフォローし出すあたりから、やっと少し面白くなってきたかなという感じ。たぶん、このシリーズのウリであるウンチクや解釈がなかなか出てこなかったからだと思います。そのために、他人を一刀両断し、ウンチクをまとってこそ輝く静香さんが、パッとしなかった。単に「美人」「頭脳明晰」と書いてあるだけじゃまるで説得力がありません。肝心の静香さんがどう魅力的なのかについて、読者の記憶に頼っているところが大きく、この本では静香さんがあまり魅力的に見えませんでした。もっと短かったら良かったのかな。残念。
アリバイで読むか、キャラで読むか ★★★★☆
 あいかわらず、よくこんな話考えるよなー、と読後思った。この本は、今まで何冊かこの作者の本を読んだ人にはニヤニヤできるところがあるし、キャラクター小説の部分もあるし、歴史、アリバイと楽しめる要素がたっぷり詰まっている。で、重くなく、楽しんで読むことができた。