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交錯―警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川春樹事務所
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「交錯」するんですけど... ★★☆☆☆
こういうタイトルですから、読み始めてすぐに「ああ、この2つがきっと『交錯』するんだろな」と思ってしまうワケです。
んで読み進めると...

「そりゃあねえだろ!」「『交錯』のさせ方が安易すぎ!」ってなことに。

ただ作風、描写などは好印象なので、別の作品を読んでみようかな、とは思いました。
最近文庫化された作品では出色の出来 ★★★★★
正直なところ、筋はすぐ読めてしまう。
でも、それは堂場のいいところでもあると最近思うようになって来た。
堂場作品のよさは、ストーリーテリングよりも人間ドラマのほうにある。
そういう意味では、かなり重いテーマを堂場らしくうまくまとめている。
最近文庫化された中では、間違いなく一番。
恋愛の要素もあり、今後が期待されるシリーズである。


ただ、もう一段、階段を上ってほしい。
50歳になったとき、昔の志水辰夫や稲見一良のような、心震わせる物語を書いてほしい。
だから、今のような多作をやめ、寡作でいいから、これぞ堂場モノといわせるものを書いてほしい。
今彼が量産しているのは、洋物ハードボイルドの焼き直しに過ぎない。
先日読売新聞に載った彼のロバート・B・パーカーへの追悼文を読んだが、
やっぱり、「焼き直し」感が否めない。
期待しているのだから。
クールと熱血、刑事の個性のぶつかり合いが面白い ★★★★★
警視庁追跡捜査係は、未解決となった事件を「見直す」専任班である。白皙のメガネ秀才・西川大和は「捜査記録の行間に隠れた失敗、顧みられなかった証拠、突っこみきれなかった証言などを探し出すのが抜群に上手く」、「自分の足に頼らず、書類とコンピュータだけで全てをこなす」という新世紀型の刑事。一方その相棒というか、追跡捜査係に2人しかいない刑事のもう片方は沖田大輝。「足で稼ぐ」ことを身上とする体育会系・伝統的・典型的な刑事(デカ)である。当然、この二人の気が合うはずもなく、価値観の違いからのべつ衝突する。冒頭シーンからこんな具合である。

「失礼」西川が咳払いし、ノートパソコンを閉じた。「じゃ、お疲れ様」
「何だよ」
「時間だから」西川が壁の時計に目をやる。「何か問題でも?」
「いや、別に」
反論できないのが悔しい。(本書14頁)

しかしそれぞれが追っている事件が「交錯」し、思わぬ展開を見せるとき、二人の関係性も変わっていく。
事件が急展開するとき、クールな「安楽椅子探偵」であるかと思われた西川も思わず「走り出す」! 

個性溢れる刑事たちが面白い。これからの展開が楽しみなシリーズである。
ご都合主義がなければ… ★★☆☆☆
主人公や周りの人間との関係は非常に魅力的に描かれている。本作品だけではなく、そのほかも同様である。しかし、(これも共通して言えるのだが)事件を巡るご都合主義には、読む気を削がれてしまう。今回も、「まさか?こいつが犯人では」と感ずき、それでも読み進め、実際に「やっぱりそうか」と知った時点で読むのを諦めようとさえした。もうすこし、「そんな偶然ありえませんけど!?」との声に気を配って書いてもらったら4つ★以上はつけられるのだが。残念…