懐かしい痛みだわ・・・
★★★★★
まさに揺れるアオハル。私も十代から二十代前半までは、こんなんだったよ〜となんだか泣けて仕方なかった。悲しいとか切ないとかって言うより、わけもなくキューッと胸が苦しくなって、それが綺麗な情景や表現で、ゆっくりと長い時間をかけて主人公の成長を追っている話だったりするから、余計にヤラれた。
BLとしてはかなりの変化球で好みがザックリ分かれそうだけど、私は小説として凄く面白かったし、気持ちが揺さぶられて小説読んだって満足感があって、読み終わったあとなんだかぼーっとなってしまった。
個人的にはもう一人の彼とくっついていて欲しかったけど、小説としてはこれがベストなんだろうな。そういう意味でも胸がモヤモヤキューン、懐かしい痛みってやつですね。
レビューを見てから買えばよかった
★☆☆☆☆
各レビューの最後に追記されているように「優柔不断でウジウジした主人公が嫌いな方は読まないほうがいい」
まさしくその通りでした。表紙買いをしておきながら勝手な言い分だとも思いますけれど。
私はとにかく浮気・二股ものが嫌いなので(その単語でこのお話を括ってしまいたくもないんですが)
どうしても最後まで拒否感が抜けませんでした。
覚悟を決めておきながら相手の言動に左右されて結局蔑ろになってしまう主人公に全く同感できません。
寧ろ、主人公を思いつづける心の広い男性陣のほうに共感を抱きました。
「好きだからこそ手放す」という事実に納得はしました。しかし、それが数度続くとどうしてこうまでしてこんな優柔不断な主人公を思いつづけることができるのだろうと疑問を抱きます
容易に好きな人を手放す成行にもまたイライラし、その言葉を受け止め結局不安定なままで居る皆実にもイライラし続けてこの本を読み終えました。
すごいよかったです。
★★★★★
なんといっても攻め二人がBLには珍しい(失礼)、ほんとの意味でのいい男だなと思います。主人公もその二人も人間らしくて、けっこうすんなり気持ちの揺れ動きも納得できるし、素直にいい話だなって思える作品でした。今時ないくらいにとにかく爽やか。
わかる…わかるんだけど
★★★★☆
主人公が行ったり来たりしていて、かなり優柔不断なんですけど、
松前先生のいつもの雰囲気ですんなり読めてしまいました。
主人公の気持ちはわかるんだけど、うだうだしてるんじゃねえ!と
背中とお尻を引っぱたいてやりたくなるのも事実です。
他の方が書いているように、あっちいったりこっちいったり落ち着かない
展開なので、苦手な方はイライラするだけで終わってしまうかもしれません。
個人的には好きな話です。
凄い!!!
★★★★★
この小説が与える印象は、主人公自身の存在感なんじゃないか!?と思います。
心って。色んな状況に苛まれながら自分を保とうとしつつ…それでも思ったこととは違う行動をとってしまう。そのことに自分で、また、悩んでしまう。……そういうことがあると思うんです。この話は、主人公の“心の動き”がとても(今まで読んだ小説より!)細かく書き表されていて、正直驚きました。
私は、この本に出会って良かったと思いました。
ゆっくり読む話だと思います。適当にバァ~~っと読んでいくより、“落ち着いた心”をもって読む、読み物かな…。