「『生命の実相』を読みました。感銘を受ける箇所も多々あったのですがどうしても、現実世界が整って来ません。一体どうしたらいいのでしょうか？」

もしも愚生がこのような問い掛けを受けたならば迷わず、本書『あなたは必ず救われる』の読書を勧めるであろう。
なぜなら著者である藤原敏之先生はそのような読者、つまり『生命の実相』を読んだにもかかわらず現世利益を得ることのできない人に向けて、愛情に溢れる本書を書かれたからである。
『生命の実相』読者に対して、マンツーマンの指導を行ってこられた藤原敏之先生である。
「『生命の実相』を読んだのに、なんで現世利益が得られないの？」といった問い掛けを多々受けられた御仁の言葉は、非常に的を得ておられ、おそらく読者は感動をもって読了することとなると考える。

「随分たくさん光明思想に関する学習をされておられるのに、不幸が絶えず悩んでおられる方というのは、お会いして聞いてみると大概、この肝心なところが抜けているのであります。」

と主張される藤原先生。
さて、この「肝心なところ」とはどのような真理か？

本書を読まれれば、『生命の実相』読者であれば了解されるであろうし、愚生のように感涙にむせぶという経験をされる方もおられるかもしれない。
藤原氏自身が、『生命の実相』を拝読したにもかかわらず、この「肝心な点」を読み落としておられたとの反省から書かれた本書は、『生命の実相』読者をして、さらなる次元への移行を達成せしめるものであろう。

また以下はやや余談になるが、
紹介されている事例の全てが、感動の話になっている。
読み進めるうちに読者は、「ああ、唯善のみ在りなのだなぁ。本当にありがたいなぁ」との真理を
自然了解されることであろう。
特にヤクザ者の更正過程の話は感動ものであり、愚生は「やはり神とは実在するのである」との確信を得ることが出来た。

また、「特に頭の良い理屈屋さんにも読んで頂きたい」と書いてあるように、非常に理路整然と真理を文字におとされている点も見逃してはならない。神想観の正しい作法なども紹介されているが、この箇所も必見であろう。