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世界短編傑作集 1 (創元推理文庫 100-1)

価格: ¥588
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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2005年:77版 ★★★★☆
推理小説の短編傑作選、全5巻の内の最初の巻です。このシリーズは作品の年代順に収められているそうで、第1巻では1860年代から1900年台初頭の作品が収められていました。

展開が予想ができてしまう様な話も多かったですが、私には結構楽しめました。思考力のみで刑務所を脱出する実験「十三号独房の問題」なんていう話はちょっと他では読めない様な気がします。

読んでいて、少し日本語の表現が古い感じがあり、印刷も精度が良くない気がしていましたが、1960年が初版の本でした。私が読んだのは2005年版でしたが、77版と表記されていて、そんなに人気のある本なのかと少し驚きました。
《密室ミステリ》の古典的名作 ★★★★★

■「十三号独房の問題」(ジャック・フットレル)

  監獄からの脱出に挑戦することになった“思考機械”ことヴァン・ドゥーゼン教授。

  入獄する際、彼に許された所持品は、靴、靴下、ズボン、
  シャツ、歯磨き粉、五ドル紙幣一枚、十ドル紙幣二枚だけ。

  それに加え、靴をいつも磨いてほしいという要望を
  聞き入れてもらってから彼は独房に閉じ込められた。

  一週間以内に脱獄し、所長室を訪れることができれば、彼の勝ちなのだが……。



  紛れもなくミステリではありますが、一切犯罪が描かれない
  ところから、どこか牧歌的で、おとぎ話のような印象の話です。

  
  タイムリミットが刻一刻と迫ってくるなか、
  思考機械は幾度も失敗を繰り返します。

  しかし、それでも彼は一向にあせりを見せず、泰然自若とした態度を崩しません。
  何らかの計画を着々と進行させているとは思うのですが、何を企んでいるのか、
  読者からは、なかなか窺うことができないのです。


  筆記用具を一切持っていないはずの思考機械が、いつの間にか
  外部と連絡をとるための手紙を書いていたり、彼の独房の二階上
  に収監されている囚人が不気味な声を聞いたり、といった魅惑的
  な謎が提示されながら展開していく物語は、じつにスリリングです。




推理小説はやっぱり金持ちの大邸宅で。 ★★★★☆

全五巻からなる、19世紀後半から第2次大戦後までの短編を時代を追って提供している短編集の1。
選んだ基準は「一冊の短編集として出される可能性の少ない作家の、すぐれた作品」だ、そうです。
しかしトリックだけが良かったりする作品もあるので玉石混交。

私がホームズやらポアロやらに慣れ親しんだせいか、

やはり推理小説の舞台は執事やら小間使いやらがわらわらと駆け回る
古い大邸宅とその時代にこそふさわしいように感じるので
このぐらいの年代の作品世界は私のツボにはまる。
馬丁や庭師が離れに住んでいたりしたら更に良い。

収録されている作品は1860年代から20世紀初頭までのもので、

『人を呪わば』『安全マッチ』『レントン館盗難事件』『医師とその妻と時計』
『ダブメ?ン事件』『十三号独房の問題』『放心家組合』の7作品。

『安全マッチ』はあのチェーホフの作品ということで興味を持ったが、
よく考えたら映画『黒い瞳』の原作もチェーホフの『子犬を連れた貴婦人』で、
ちょいとミステリっぽい要素があったような。

いずれにしろ独自の雰囲気を醸し出している。