かなり昔の訳ですが古い印象は(私には)皆無で、
却ってシンプルで真っ当な訳かと。
さすが村岡女史と言いたいです。
正しい日本語の美しさに、改めて優しい気持ちになります。
それであの内容ですから、入り込まないわけがありません。
ごく短い話なので、気分転換にも相応しい一冊に思いました。
「ニューンベルクのストーブ」も良いです。
アニメではあくまでもネロが主役です。原作でもそれは変わらないのだけど、それ以上にパトラシエの心情が細やかに描写されていて本当にすばらしかった。どんなにネロを愛していたのか、アニメでは感じ取れなかったパトラシエの深い思いが胸を打ち、自然と涙がこぼれます。
犬にも実際にパトラシエのような情愛があるのかもしれない、そう思わせてくれる作品です。ウィーダの心はなんて繊細なんだろう!