期待一杯の一枚
★★★★☆
歌声を聴いていきなり既視感にうたれました。
「ああ、藤本恭子(山田恭子)に似ている」
クラシックの歌唱法を勉強した方なのでしょう、丁寧で自然な発声とのびやかなフレージングが私の大好きな藤本恭子さんに似ています。藤本恭子さんよりずっと太く力強い、舞台向きの声ですが。
この声の感じ、まだ引き出し全部出して歌っていないな、もっといろいろな歌が歌える人だな。これからCDを探して行くのが楽しみです。
でも最後はこのCDに戻りそうな気がする。
美声だ…
★★★★★
デビューシングル。
唱歌のようなメロディーに乗って、希望的な詞を高らかに、伸びやかに歌っている。声の伸びはクラシックの素養もあるのではないかと思わせられるほどだ。これを書いている現在(2008年2月)での最新曲『ヴァージン・ロード』ではハスキーな部分もある歌声を披露しているが、本作ではよく通るハイトーンで聴かせてくれる。
カップリング『どこまでも青空』はボサノバ調のさわやかな一曲。晴れた休日の午後のイメージ。ソフトな歌唱の中にも美声が健在。
デビューシングルとしては無難な路線だが、この人はドラマティックな曲も難なくこなせる歌い手なので、それをもっと前面に押し出してもよかったのではないかと個人的には思う。しかし、やはりこの美声には大満足。星は五つ!
Japanese pops
★★★★★
ごめんなさい。一瞬AVのタイトルかと間違えてしまいました。あっ王様のブランチの人ね、はいすいません。1)は声の素材をいかしたきらきらシンセ系アレンジで彼女の声の輝きを一層引き立てています。清潔感あふれるピュアな彼女の声が伸びやかに舞う。2)は「ライトなボッサ調のナンバー」で彼女の中のかわいらしい部分を引き出しています。一瞬小野リサ、クレモンティーヌを連想してしまいました。おしゃれでキュートなアレンジがうまくはまっています。3)は弦のアレンジが雄大なインストナンバーです。ピアノの連打がなんだか哀愁を誘います。このインストかなり雄大でスケールが大きいイメージを体現しています。4)は本当にインストだけでも通用するくらい、和製ジャジーボッサの典型といってもさしつかえないのでは。健康的な美とキュートさを強調しているCDかもしれません。末永くがんばって欲しいシンガーです。(9)
新妻聖子入門篇
★★★★☆
新妻聖子の歌唱力から言えば、まだ“役不足”といえる素材だけど、彼女を知らない方に存在を知ってもらうには恰好な作品かもしれない。
是非とも、伸びやかな声を聴いてみて下さい。