2007年6月に公開された、チャン・ツィイー主演の華麗なる復讐絵巻。共演は、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、ジョウ・シュンほか。壮絶なまでの美貌と色香を誇りながら、憎い男に屈することを余儀なくされた女性が、やがて甘美な復讐の虜となっていくさまを描いた物語で、王妃ワンを演じたチャン・ツィイーの存在感に圧倒される。ままならぬ恋への渇望や嫉妬、また、自身でも気づかぬ純粋な思いなど、ひとすじ縄ではいかない複雑な人間の心理描写と、豪快なワイヤーアクションをはじめとした映像のコンビネーションが見事。絢爛豪華な宮廷人たちの装いも必見! ――五大十国時代の古代中国。夫である皇帝を殺された王妃ワンは、密かに思いを寄せる義理の息子(ダニエル)を守るため、新帝リー(グォ・ヨウ)の妃になることを決意するが……。(みきーる)
心が痛い死のてんこ盛り
★★★☆☆
一番印象に残ったのは、皇太子暗殺失敗の責任を問われた武者たちが、一族皆殺しを避けるために従容としてバタバタと自害していく場面。
こういった、ビジュアルな残酷さだけでなく、心理的なむごたらしさを備えた死の場面を、これほど連打する作品は、日本はもちろん、欧米の映画にもあまり無いように思える。
映像の美しさと胸の痛みを満喫。
うむ。
★★★★★
チャンツィーの出ている物は、日本で見れるものは全て見ていますが、彼女の出演しているものではこれが一番好きですね。 序盤を含め、所々中国映画の悪いクセを感じましたが、結果オーライ。ストーリー展開と何より映像が美しいものでした。 賛否両論ですが、私はこのラストは作品の閉めとして良かったと思います。 誰がやったかは問題にはなりません。 要は彼女の生きかたがどうであったかです。 つまるところ教訓的なものがありますが、見る価値ありです。 しかしチャンツィーは良く脱ぐな。
難しい…
★★★☆☆
話が難しいよ…
チャン・ツィイーは映画に出てくる度に中途半端な濡れ場を演じるし。
やるならもっと思いっきり脱いでやって欲しい!
アクションシーンは良かったです!
舞台的
★★★★☆
なかなか、セットや衣装なども独特で綺麗です。あのメイク服装は唐時代の名残…あの時代、女性の身分は中国歴史上一番高かった(中国人の知り合いも断言)。個人的には悪女のような役はチャン・ツィイーは似合わないし向かないと感じた。もう遅いけど(笑)、彼女じゃなくて別の女優さんでやってほしかったな…。 青女(チンニー)やウールアンの演技は合っていて心に残った。チンニーのジョウ・シュウさん好きになりました。 あとは、印象的だったのは、仮面をつけた歌舞の越人歌の美しさ。 木剣演舞などパフォーマンスはなかなか。音楽はすばらしい。 陰湿だが、随所で楽しめます。 しかし、ラストシーンは白黒つけてほしかったかも。 ちょっとそこだけ残念です。
スタイリッシュな映像が美しいが、演出が冗漫
★★☆☆☆
リドリー・スコット監督を髣髴させるスタイリッシュな映像は美しい。古代の中国なのに、ローマ帝国を想起させる衣装・建物。踊りや格闘の場面が多いが、形式を意識したような動き(および上からのアングルで形式美を表現)が美しい。
映像の美しさに意識が行き過ぎているせいか、個人的にはやや演出が冗漫のような気がした。そのためなぜ詳細に描かなければいけないのかわからない場面もあったり(たとえば、皇后が元皇帝の弟と結婚することを承諾したことに反対した老兵士が刑罰として打ち殺される場面)、動きの美しさを追求するために観客から見たら滑稽に見える場面もあったり(たとえば皇后の部屋で彼女が息子に短刀を振り回す場面。たしかに踊りのようで綺麗なんだが・・)、映画の世界に入り込みにくいように思われた。
実験的で野心作だと思うが、やや残念だった。