地球の中心に行かないじゃないか!
★☆☆☆☆
地球の中心まで行くというから、どんな荒唐無稽な冒険譚が待ってるんだろうと、
期待して読んだけど、
地球の中心まで行かねえじゃねえか!!!
ふざけんな!!!
地下2000キロまで歩いていっただけで、何が楽しいものか。
どこがスペクタクルか。
超つまらんかったわ。
素晴らしいファンタジー作品
★★★★★
よくよく考えてみると、ジュール・ヴェルヌの作品と言うのをちゃんと読んでいないことに気付きました。
勘違いしていた原因は、子ども向けにリトールドされた本を読んでいるので、読んだつもりになっていた訳です。
今回、映画「センター・オブ・ジ・アース」が公開されると言うこともあって、手にした訳です。
読んでみると非常に面白く、あっという間にヴェルヌの世界に引き込まれてしまいました。
休火山の火口から降りて行き、地底海にたどり着き、有史以前の化石でしか知らない動植物に出会います。激しい嵐など様々な苦難に遭遇しながら、無事地上に生還すると言う物語なのですが、細かなところまできちんと整合性をとっており、とても19世紀の作品とは思えない新しさがあります。
SF小説に分類されてはいるものの、素晴らしいファンタジー作品だと思います。
文字通り血沸き肉踊る冒険物語
★★★★★
ハンブルクの鉱物学教授のリーデンブロックがある日、古書店で購入した12世紀の
アイスランドの子羊皮で装丁された「ヘイムスクリングラ」という古書の中から1篇
の紙切れがあらわれ、そこに踊る人形のような形で書かれたルーン文字の暗号文がで
てきた。そこには、地球の中心への行き方が書かれていた。という書き出しで始まる
冒険物語である。
ベルヌの原著からの挿絵も楽しく、言語学に基づく謎解きや、地質学、古生物学、等
々の科学知識がちりばめられた冒険物語。シニアの私も思わず引き込まれる面白い
本でした。訳文も知的であったり、スリリングな調子が出ていたり、名翻訳ですね。
もともと、中国の魯迅が日本語版を中国語に訳した『魯迅譯文集』のはじめにある
「地底旅行」の対訳として、朝比奈訳を読んでいるのですが、名訳で、思わず引き込
まれました。
最初に読んだ。
★★★★★
最初に読んだタイトルなので、すごい衝撃を受けた。何てすごい事を考えるのだろうと、読んでて驚かされた。本作は、映画も原作もどちらもみたが、どっちも文句の付けようのない大傑作だと思う。多少、キャスティングが、違うところもあったが、まったく気にならなかった。子供時代に見て、マジで地底旅行に行けたらいいなと一時期本気で考えた時があった。俺が読んだ小説の中でも、ベスト3に入る作品だ。今でも、たまに読み返す事がある。映画と比べるのも、結構面白い。何度読み返しても、飽きないな。良い作品だよ。
謎解きが放棄されていて高い評価は与えられない
★★★☆☆
もったいない作品だと思う。もっともっといくらでも面白くできたはずなのに。地底人や古代生物とのインタラクション(やりとり)もないし。なんといっても最大の欠陥はアルネ・サクヌセンの冒険をたどり、彼が体験した地底世界の謎を読者に解き明かすという使命が放棄されている点だ。現代を代表する小説家に続編を書いてもらいたい。リーデンブロックとアクセルが再び地底を探検するようすを描いて今度こそ地底世界の秘密を教えてほしい。