ロッド・スチュワートを好きなように非難するがいい。彼は何年間も、女たらし、過去の人、派手派手しい虚飾のロックの先駆者と呼ばれてきた。しかし、彼がザ・グレイト・アメリカン・ソングブック・シリーズで常に証明してきたように、威厳というコンセプトは彼に失われてはいない。結局、ヒョウ柄のレオタードでステージを跳ね回りながら魅惑的なザラザラした声という並ぶ者のない天与の資質を臆面もなく見せびらかしていた時期があったのは事実で、そして彼はそこをもう通り過ぎたのだ。だが、彼が絶頂期を過ぎたかというのは、また別の話である。クライヴ・デイヴィスがプロデュースしたこの4つ目のインスタレーションアルバムで、スチュワートはまたもその住所録をすばらしく活用した。彼の作品が好きだというダイアナ・ロスは、スパイクヘアのパートナーの納得がいくよう期待どおりに姿を現し、オープニングの「I've Got a Crush On You」(邦題「アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー」)でぴったりと寄り添う。第一線は退いたとはいえその力強い声は健在のチャカ・カーンは「You Send Me」(邦題「ユー・センド・ミー」)に、エルトン卿は最近のバラード歌手としての才能を棚上げして騒々しく駆け抜ける「Makin' Whoopee」(邦題「メイキン・ウーピー」)に参加。幾人かの看板演奏家もロッドの呼びかけに応じた。デイヴ・コズは「Nevertheless」(邦題「ネヴァーザレス」)でサックスを吹き鳴らし、トランペッターのクリス・ボッティとロイ・ハーグルーヴもそれぞれ「I Wish You Love」(邦題「アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ」)「My One and Only Love」と(邦題「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」)を熱く盛り上げる。しかし、以前のディスク同様、ロッドが特に人をひきつけるのは、彼がひとりでスポットライトを浴びている時だ。ぴったりの気分で聴く「My Funny Valentine」(邦題「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」)は、もうほかのアーティストが歌うのを聴きたいとは思わなくさせるだろう。このアルバムのためにサテンのシャツから引退したことはスチュワートのこれまでとった動きの中で一番賢明なものだ。(Tammy La Gorce, Amazon.com)
結局4作目です。
★★★★★
初めはとうとうこんな企画もののなったのかとやや失望感も抱いて聞き出しましたが、失礼ながら意外と良く、ずっと買い求める羽目に・・・。もともと自作自演のお方でないわけですから、本来の姿なのかもしれません。サム・クックの「ユー・センド・ミー」・・どこかで聞いたことがあると思って考えたら、スティーヴ・ミラーでした。あの「ユー・センド・ミー」もいい味がしていて大好きでした。ここまできたらずっと出してほしいですね。ジャズっぽいものもいけると思います。でももっとよく考えたらロッドのアルバムのほとんどは自作自演なんですよね・・・。ただ他人の作品を入れるのが実にお上手で効果的だということなんですよね。その辺が誤解を生んでいるのかも・・・。
【追加】最近は「ワンダフル・ワールド」ばかりリピートで聞いている。例のサッチモの歌で有名なやつである。確か昔ホンダの車の宣伝にも使われていました。サッチモのも味があったがロッドのも味がでていいです。渋い。いいです。
アメリカの良い曲が聴けて最高
★★★★★
去年か一昨年、インターネットラジオ Accu RadioでRod StewartのTaking a chace on love
を聞いて以来、声に魅了されVol.1〜4迄全て買った。
どれも、素晴らしいアルバムだと思う。
英語は判らなくても、日本語訳が付いているので感じが良く判る。
お勧めのアルバムで有る。
ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック Vol.4
★★★★★
ダイアナ・ロスとの甘いデュエット、チャカ・カーンとの明るいデュエットなど昔懐かしいけれど、都会的なアレンジと、円熟した歌声で完成度の高いアルバムだ。
4作目になるがはずれがなく、すべての音楽ファンにお勧めの一枚。