アイヌに対する認識がない生徒が、授業中に心ない発言をしたことから、人権学習に取り組むことになりました。
そんな中で、私自身がまず学ばなければということで選んだ一冊です。

文体も読みやすく、親しみをもってアイヌの文化に触れることができました。アイヌ民族博物館の監修でもあり、親しくアイヌ文化に触れてもらおうという並々ならぬ配慮が込められているように感じました。

それだけに、明治政府がとった厳しい差別政策など、歴史的経緯を知った上で読んでいただきたいと思います。
「認識せずして評価することなかれ」という言葉もありますが、アイヌの方々に対する偏見をもたれている方には、是非歴史的経緯も含め理解を深めていただきたいと思います。