理論物理学の最先端から精神世界や、東洋の宗教の
研究に深く足を踏み入れた人は少なくありません。
色即是空、空即是色・・・これって物理や数学で言う
双対性でしょ。
この本が
なんか宗教本みたいですが、竹内さん流の最新トピック
の採用方法により、物理の最新手法の具体的メモ書きの
ようになっているんです。今話題になっている、量子重力理論をスピンネットワークで
実現しようとする方法ですが、肝心のスピンネットワークの
具体的手法が簡単に書かれた和書が殆どありません。
この本にはサイエンティフィックアメリカンに載った
リー スモーリンの解説をベースに概略が説明されて
います。
マイケルグリーンさんの本を読まれた方は、何か
おかしいと気付かれたはず。
マイケルグリーンさんはプランク長以下の時空は
カラビ・ヤウ多様体で表現できるとして自論を展開して
います。そうすると、スピンネットワークの話と全然違う
ように見えるわけです。
同じものを別の数学的手法で見ている可能性というのが
ここでも考えられるわけです。
サイエンティフィックアメリカンを読みそこなった
人は是非この本を見て下さい。