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世界が変わる現代物理学 (ちくま新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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タイトルに偽りアリ ★★☆☆☆
 タイトルから、最新の物理学の近況を教えてくれるものと思ったが、実際は、「相対性理論と量子力学により、身近に実感として感じる世界観は変わり、世界観自体がSF化している」というやや哲学的な主張がメイン。従って、紹介されている物理の内容は初歩の初歩であり、現代どころか、20世紀初頭の相対論と量子力学のみに留まっている。この程度なら、物理にほんの少しでも興味のある人なら全員知っていることであり、本書が刊行される意義を感じない。また、その哲学的な主張も、我田引水的なものを感じ、特に作者の創作した小説が書いてあるのは意義も曖昧であり、押し付けがましく不快ですらある。
 基本的に物理学畑の人の哲学論は、一部の人を除き稚拙で狭いものが多い。本書の作者も、自身の書の意義をしっかり考えて、狭い世界から這い出てみては?と思った。
スピンネットワークの解説アリ ★★★★★
 竹内さんは多分、日本版のデビッド・ピートか
デビット・ボームを目指しているんだと思います。

 理論物理学の最先端から精神世界や、東洋の宗教の
研究に深く足を踏み入れた人は少なくありません。

 色即是空、空即是色・・・これって物理や数学で言う
双対性でしょ。

 この本が
なんか宗教本みたいですが、竹内さん流の最新トピック
の採用方法により、物理の最新手法の具体的メモ書きの
ようになっているんです。今話題になっている、量子重力理論をスピンネットワークで
実現しようとする方法ですが、肝心のスピンネットワークの
具体的手法が簡単に書かれた和書が殆どありません。
この本にはサイエンティフィックアメリカンに載った
リー スモーリンの解説をベースに概略が説明されて
います。
 マイケルグリーンさんの本を読まれた方は、何か
おかしいと気付かれたはず。
 マイケルグリーンさんはプランク長以下の時空は
カラビ・ヤウ多様体で表現できるとして自論を展開して
います。そうすると、スピンネットワークの話と全然違う
ように見えるわけです。
 同じものを別の数学的手法で見ている可能性というのが
ここでも考えられるわけです。

 サイエンティフィックアメリカンを読みそこなった
人は是非この本を見て下さい。

 

これまでにない、現代物理学の分かりやすい解説書 ★★★★★
これまでにも、多くの、初学者あるいは文系人間向けの現代物理学の解説書があった。なかには優れたものも少なくなかったが、本書は、きわめて秀逸である。相対論と量子論が柱になっていることは周知のこととして、本書の特徴は、物理学の進歩によって、「モノ」あるいは「世界」の見方が根本的に変化してきていることを明らかにしている点であろう。このことは、文系人間にとって、ちょっとした驚きである。なぜなら、ニーチェやフッサールやハイデガーを嚆矢とする、いわゆる「ポスト実証主義」の流れと、相通じるものがあるからである。本書が、現代物理学の「思想」を明らかにしてくれたことで、文理の区別が相対化されているように思う。その意味で、非常にスリリングな著作であると思う。
文系にとってはありがたい ★★★★★
 複雑な数式を「翻訳」しています。
 数理をよく解さない人でも、
 現代「事」理学の思想に足を踏み入れる
 ことを可能にしてくれます。
理系の人間の世界が変わる ★★★★☆
この本は現代物理学の歴史的な説を含めて、とてもわかりやすく書いてある。著者は文系の人にでもわかるようにと述べているが、近頃はベクトルの概念がわからない文系も多いので、ちょっと難しいかとも思う。私は理系で、多次元ベクトルはわかるがテンソルは解らないというレベルなのでちょうど良いレベルだった。
私は工学系であるが現代物理は好きで相対性原理、量子論などの通俗入門書はそれなりに読んでいるが、この本はそれらの相互関係、世界の根源にまで話が及んでおり、極めて興味深かった。
私は趣味で仏教哲学の入門書を少し読んだが、この本の結論とある学派の説があまりにも一致しているのに驚いた。つまりどちらも世界は関係(因縁)によってしか説明できないというものである。
現代物理学が古代インドの哲学と同じ結論に達するのは・・著者の述べている通り・・きっとニューロンのせいなのだろう。
この本は理系の人間に哲学に興味を持たせるのにとてもよい本だと思う。まちがいなく理系の人間の世界観が変わると思う。
著者が宗教哲学と現代物理学の接点についてさらに研究してくれれば幸いである。