高校アメフト漫画

人数もそろわない弱小チームが全国制覇を成し遂げる軌跡を描く。
その後の世界戦は少々蛇足気味感もあるも、きれいに完結している。

一芸にしか秀でていない選手達を司令塔が見事な戦術で勝利へ導く。
この司令塔のキャラが秀逸。
少年マンガにはあるまじき極悪人。
なんせ、脅迫ネタ満載の手帳とマシンガンを携帯している。

努力・友情も勿論ある。
しかし、試合展開を読み合う戦術をそれらに加えることによりを勝ちを得る。
スポ根と知的戦術のハイブリット作品
三国志や軍記ものに通じる楽しさがあった。

キャラ設定を公開しても、キャラ人気がつかなきゃ意味がないよ。
ラストページのキャラの今後紹介を見ていて、なんだか凄く寒かったよ。
まるで子供の黒歴史ノートみたい。
いわゆる厨二病というやつです。

作者はアイシールド21でスラムダンクがやらなかった事をやりたかったのか。それは全国制覇を描くこと。加えて、主人公がライバル達とチームを組む姿か？そう考えると峨王は森重あたりなのかな？

そのサービス精神は嬉しいが、内容がドラゴンボール的な”強さのインフレ”を引き起こしているのは残念である。

ジャンプ編集部には引き際を見極めてほしいものだ。

アイシールド最終巻。

すべてを読んでいる人には、ぜひ読んでもらいたい！

私的にはもう少しあってもありかも...

近年のジャンプでは稀な正統派のスポーツ漫画だったと思います。どのキャラクターにも魅力を感じたし、単行本のオマケページも楽しませてもらいました。個人的にはもうちょっとだけ話数が欲しかったかな、と。準主役級だったモン太が最終アメリカ戦でバッドとの決戦がほとんど描かれなかったのが残念。「雷門、お前は世界最強の５人ペンタグラムに最も近い男だ」と賛辞も頂いたんですけどね。一番好きなキャラでしたし。最終回ではセナにプロでの雄姿を見せて欲しかった、という気もします。でもセナ対ヒル魔というのもワクワクしていいですね。７年間お疲れ様、次回作も期待してます！