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天才柳沢教授の生活(12) (講談社漫画文庫)

価格: ¥702
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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心温まる ★★★★★
人間の心はおもしろい。人間は何に突き動かされるのか。
心理学者が苦心の末に説明しようとすることを、
鮮やかに見せられてしまった。
そして、とても心温まる。
教授がというより、この作品の構成こそが、非常に論理的。
温かさをもった論理的簡潔さだった。
今、感動を。 ★★★★★
文庫版では10、11と長3冊に渡ってきた長編「昭和20年編」がついに完結です。
今まで教授は「一番面白いのは人間の心」と言い続けてきました。
この話はまさに彼の原点です。
小さい頃無機的なものにしか心を開かなかった彼が父親の存在で人間への興味を抱きました。
しかし「研究」という名目で割り切っていました。

終戦後の日本である昭和20年、戦災孤児達の教師をしながら彼は単純ながらも一つの仮説を見いだします。
「人間が人間に興味を抱くのは、ただ人間が好きだからだ」と。
そして生涯かけて「人間の研究」をしていく。
これ以上のヒューマンがあるでしょうか。
もし、何かに迷い、そして人間が信じられなくなったら是非この本を読んでみて下さい。
きっと心に何かが残ります。

海の見える丘にて ★★★★★
柳沢教授とその父親は何て対照的な親子なんだろう。
女性に関しても、情熱的で子供に対しても余すところなく子供の前で自分の感情を出す。
教授はその横で実験や他人の行動観察をしているこましゃくれた子供だったようだ。
しかし、人に対する熱い情熱はやっぱり親子なんだと思う。
柳沢教授の父 ★★★★★
ロマンあふれる英国かぶれのお父さんが登場。愛情あふれる父子の関係がほほえましい。この本は「彼女の理由」という職業をコロコロとかえ、一流になりきれないちょっと見栄を張る教授の教え子が出てくる。「教授に背中を押してもらっていた」と正直語った彼女の言葉も印象に残った。そして「コンプレックス」という美男子ゆえの悩みを抱えた生徒の話のラストも清清しいものがあった。読み応えのある一冊です。