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春の雪 [DVD]

価格: ¥5,040
カテゴリ: DVD
ブランド: 東宝
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   三島由紀夫「豊饒の海」4部作の1巻目を、初の映画化。行定勲監督の下、妻夫木聡、竹内結子という魅力的な共演が実現した。大正初期を舞台に、栄華を誇る侯爵家の若き子息、松枝清顕と、没落の気配を見せ始めた伯爵家の令嬢、綾倉聡子の悲恋を描く。宮家の王子から求婚を受けた聡子が、それでも清顕と関係を持ってしまい、取り返しのつかない運命をたどることになる。
   大正の貴族社会を再現した美術に息をのむばかり。『花様年華』などの名カメラマン、リー・ピンビンによる、ゆるやかなカメラの動きも美しい。主演ふたりは、いかにも現代的なイメージだが、格調高いセリフを自分のものにし、独特の貴族社会に溶け込んでいる。クライマックスの妻夫木の演技は鬼気迫るものがあり、岸田今日子ら助演陣も秀逸。この映画版は、誰かを一途に愛すること、そして愛のために身を引くことの辛さを、時代を超えて現代のわれわれに訴える力を持ち得た。「豊饒の海」全体の主人公であり、清顕の親友である本多繁邦の視点から観ると、また違った三島由紀夫のテーマがにじみ出てくる点もすばらしい。(斉藤博昭)
未公開シーンは見る価値あり。 ★★★★★
本編だけの鑑賞で、少し???な人は、この特典付のDVDは購入して見る価値はある。
レンタル屋さんでこの特典付のを置いている所はあまり無いんじゃないかな。
(???どころか、本編で全くこの世界を受け付けない人は、見ても無駄と思うが)
未公開シーンで、このシーン削っちゃもったいなかったなってのが結構ある。
ただ本編だけで、2時間半の長丁場ですからね・・・監督も悩んだと思うが。
中でも、榎木孝明扮する清顕の父・松枝侯爵と女中みねの情事を、清顕と本多が
のぞき見している場面は入れてもよかったのに。清顕が「まるでけものだ!」と
言っていて。清顕に全く感情移入できないという意見も多いので
これが入っていれば少しは清様の潔癖症の理由が伝わったかも?ひねくれているのは
色々原因があって、こういう家庭環境のせいでもあるのだ。

メイキング、役者へのインタビュー、それぞれ面白いんだけど
驚いたのが、釜山映画祭での映像。妻夫木くん登場で黄色い声、声、声!(笑)
ブッキーは韓国女性のハートもガッチリなのねぇ・・・と感心したけど
こういう日本の時代物の映画がかの国で上映(映画祭でとはいえ)されるのは
実は稀有なこと?かしらんと思ったりもした。
三島作品の映像化としてまずは成功か ★★★★☆
三島由紀夫の小説「豊饒の海」四部作「春の雪」を映画版。
行定監督は三島由紀夫晩年の名作をよく映像化できたと思う。キャストも実に良い演技をし、主演の竹内、妻夫木もよく聡子と清顕の心の機微をよく表現していたと思う。
しかし聡子を演じた竹内裕子だが、よく演技していたのだが原作との年齢差やその他の要因で多少の違和感を感じたのも事実である。
もともと繊細な作品だけにちょっとしたことで違和感が生じてしまうだけに難しいところだ。

さて、音楽は日本を代表するクラシック音楽、現代音楽の作曲家 岩代太郎が作曲したが全体的に素晴らしいものとなっている。
作品全体に仄暗い「雅」が透徹されており、映画を引き立てている。

過去にも映画化、ドラマ化されたが平成の「春の雪」としては上出来ではなかろうか。
なかなか‥ ★★★★☆
原作をさんざん読んだ上で観ました。
宣伝をみたときは全く期待していなかったのですが、映像の美しさも、俳優の演技も、思ったよりずっとよかったと思います。

ただ細かい部分はやはり原作と違って、犬の屍骸を発見する場面など、聡子の性格を示す上で非常に重要な部分が変えられており、三島氏の描く「女性像」という物がきちんと表現されていなかったように思います。また「この世では(もう清顕には)会わない」と尋常ならぬ決心で剃髪したはずの聡子が、最後すすり泣いてしまう場面など、かなり残念な部分もありました。
しかしまあよくあの作品を「映画」という形でここまでまとめたものだと思いますので、概ね評価できるのではないでしょうか。

原作を読んでおられない方に是非お伝えしたいのですが、この作品は2巻、3巻と読み進めていくと、副主人公であった本多の存在が大きくなってゆきます。本多はこの後歳を取り、精神的にも肉体的にもどんどん醜くなります。この作品において一番重要なのは、その本多の醜さと、それぞれの話の中で輝いて生きる主人公との対比によって、美しさとは如何なるものかということを明らかにしているところにあります。そのような観点から見ると、最後若い純粋な友情から、本多が清顕と聡子の面会を嘆願する場面は非常に感動的に思えます。
難解な言葉が多く、量も多いので、読破するには非常に骨が折れますが、素晴らしい作品ですので、この映画をご覧になり興味をもたれたら、是非原作も読まれることをおすすめします。
幸福な足枷 ★★★☆☆
生まれ着いて何もかも備えられて、何もかも与えられて、何の不自由もなく生きてる人間ているけれども、
それって本当に幸福なのか。

大正時代のデカダンな世界とはいえ
現代にも十分通用する普遍性。

主人公は屈折していて子供っぽい恋愛ゲームをしているように見えるけれども、
自分に足枷つけて不幸を演出するこてでしか、生きる実感、本当に人を愛すという実感を得ることができない。

それって、やっぱり不幸だろうか。
不自由さの中でしか感じられない自由。
僕にはけっしてそれを不幸と呼べない。そう感じさせられた秀作。
ダメ男、屈折クンにはよ〜くわかる映画かも。
美しい作品でした ★★★★★
とても美しい作品でうっとりしました。大正時代の品のよさが際立っていてすばらしかったと思います。言葉遣いや所作振る舞いが品がよいので、普段の生活にも大変役立つと思います。あまりに美しいので、何度も何度も見ています。見たあとは、言葉遣いなどをすごく気遣うようになっている自分がいます(笑)。
私は特に大阪行きの別れのシーンとファウスト観劇で、清顕と聡子が会うところが好きです。
ますます三島作品が好きになりました。
おすすめです。