IT'S NOT THE SPOTLIGHT
★★★★★
昨日、山形の旧知の店で飲んでいたら、かんばんの時間になって、店のマスターが歌ってくれたのが、「IT'S NOT THE SPOTLIGHT」でした。夜中の二時過ぎでしたが、心に染み入るいい歌声でした。浅川マキや金子マリがカバーしている日本語版で。でも僕が知っているのは、ロッド・スチュワートの「アトランティック・クロッシング」収録の同曲です。
本作は「Sailing」が収録されていることで有名なのでしょうけど、それだけではない、名曲揃いの名盤であります。アルバムA面「FAST SIDE」には、ロッドらしいロッキンな曲が収録されており、「最強のロックボーカリスト」である彼の実力を余すところなく体験できます。また、B面「SLOW SIDE」には「IT'S NOT THE SPOTLIGHT」を含むスローな曲が収録されております。ここでは彼の「ボーカリスト」の面を堪能できます。彼の歌声には艶があります。その艶に僕達は痺れるのです。
そんなロッドの魅力が詰まった本作はロックファンの期待を裏切らない、「ちゃんとしたロックアルバム」です。
Ston Cold SoberのEarly Versionに興奮!
★★★★☆
英国のRodから世界のRod へと飛翔したSolo 6作目。'75年8月発表なので、この時点ではFacesはまだ正式解散してなかったんだ。
(11月のハワイ公演後 12月に正式解散を表明)
Soul界の名プロデューサー トム・ダウド指揮の元 マッスルショールズ・Hi Studio・LA・等で録音された。参加メンバーも豪華絢爛でMG's・メンフィスホーンズ・ジェシ・エド・デイビス フレッド・タケット マンドリンにはデビット・リンドレーだ!
選曲もセンスが良くドビー・グレイの#4(StonesのIt's Only R&Rのアセテート盤に収録せれていたのを Rodが聴き・・・ と過去に何かで読んだ事が有るが、
あの辺りは Ron Woodさんの1stの録音とリンクしている。RodさんもRonさんの録音に参加しているので、その時か?想像するだけで、楽しくなる 閑話休題)
クレイジーホースの#6 アイズレーの#8 ジェリーゴーフィンの#7 サザーランドブラザースの#10 と他人の曲をRod仕立てに縫い直しているのは流石!
Looseな#1 sharpな#5と作曲面でもRodさんは大きく貢献。#11は当時シングルのみでの発表。 こんな曲をシングルカットするなんて「さらば 欧州!」だったんでしょうか?アイリッシュ色を捨て切れなかった 辺りも愛らしい。
と内容は凄く 良いんですが、この盤 音圧が低すぎ!ボリュームを上げても 迫力がありましぇん!以前のCDの方が まだ迫力が有ります!
大減点です!
んが未発表曲集のDisc2で許してあげましょう!
2-#1 がBee Gees #2/Lee Dorsey #3 Elvis のカバー。昔っから本編Disc#1/ Fast Half に何故#4 Drift Awayが入ってるの?と思ってやしたぁ〜
Disc2-#2か#3を入れりゃ もっと黒っぽさが出せたのにと思うのですが、黒っぽさよりもPopさを前面に出したかったんでしょう。
2-#8 Stone Clod Soberのearly Versionで私ぁ〜 思わず興奮してしまいました!メロ・歌詞共 正規バージョンの試作段階ですが、RodさんのWildな事!
んで 完成品はWildさよりPopを取ったと。これが聴きたい人は買うべし!
好企画・・・でも結果的にはやや中途半端
★★★☆☆
ロッド・スチュワートがソロ・シンガーとして米国での成功を果たした出世作にして代表作である「アトランティック・クロッシング」の本編ディスクに、3曲の未発表曲と、このアルバムに収録された全曲のアウトテイクを収めた2CD作品。
日本でも有名な「Sailing」や、1989年に再録した方が知られている「This Old Heart Of Mine」の初期ヴァージョンは貴重な音源で、演奏や歌唱も違うので、制作、そして完成に辿りつくまでの過程が垣間見れてこれは良いです。
本編ディスクですが、2000年代前半にリリースされたリマスターのほうがはっきりと聴き取れる音質で良いです。本作はLPレコードからのリマスターを施したようですが、やはりアナログなレコードと、現在のデジタルなCDでは根本的に違うので、ややこもった音になってしまっているのが残念。
本編ラストに1曲ボーナストラックが入っていますが、アルバムのコンセプトを考えるとこれまた微妙です。
これらのアウトテイクの一部は、8月発売予定の3曲のボーナストラックを追加した1枚物の本作、さらには9月発売予定のセッション・アルバムにも収録されるようなので、あまり恩恵は受けられないですね。
ただ初期音源が貴重なのは間違いないので、熱心なファンの方には良いかもしれません。
今後も旧作品のデラックス・エディションが発表されるのなら、できればVHSになりながらもなかなかDVD化されなかったり入手困難な「Tonight I'm(He's)Yours」や「Vagabond Heart」のコンサート映像をプラスしたエディションを期待したいところです。できれば、輸入版だけでなく日本版も!
ロッドと言えばやっぱり・・・ セイリングでしょう
★★★★★
フェイセス解散後、ワーナー移籍第一弾となるアルバムで、前半をロックっぽい曲、後半をバラードっぽい曲でまとめた内容になっています。ロッド・スチュワートが産業ロックの典型のように言われるのは、おそらくこのアルバム以降からだと思われるのですが、裏を返せばそれだけ良く熟れた手堅い作りになっているわけで、聞き易さという意味ではおすすめできると思います。このアルバムはいつも選曲の素晴らしいロッドのアルバムの中でも群を抜いて選曲が素晴らしく、ロッドのイメージを象徴するような名曲、セイリングが含まれ、演奏も歌も乗りに乗っている最高の時期のものです。前半のロックっぽい曲はフェイセス時代とは一味違った魅力がありますし、間に挟まれたスロー・ナンバーの、DRIFT AWAY は、ハンブル・パイでレック・リドレーも歌っていたあの名曲。後半冒頭の もう話したくない はクレイジー・ホースのあの曲です。この人のソロはどのアルバムも選曲が良く、決定盤というのは決めるのが難しいんですが、とりあえず外せないのが、自作曲も充実しているこのアルバムだと思います
緩急(SLOW〜FAST)の差が良すぎます。
★★★★★
僕は熱心なロッドのファンでは無いので彼のキャリアの中でこれが最高とはとても言えないんですが
このアルバムはロックの名盤としてもかなりいい線行ってるし、比較的いろんな人に受け入れられると
思います。前半(アナログA面)のFASTSIDEではイキのいいロックンロール、後半(アナログB面)は
打って変わってSLOWSIDEと銘打ってバラードやメローな曲で構成し、抑揚をつけて大人なロックアル
バムな感じです。全く知らない人に説明するとすれば、声はスモーキーな超ハスキーボイス。音的には
中期のストーンズに近く、時折アイリッシュ系の民族音楽からの影響を覗かせながらセンスのいい選曲
で構成されているアルバムです。最後のSAILINGも一度は聴いた事があると思いますが知らなかったら
そのままCDを聴き通して最後に聴いてみて下さい。でもこれから初めて聴く人って本当幸せですよね。