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時のない男 ―顔のない男(3) (キャラ文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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続きを読みたい ★★★★★
収録されている二編のうち、「愛のない男」は小説キャラvol.11に掲載された作品。天才俳優飛滝惚三郎の恋人で駆け出しの俳優である篁(たかむら)音彦が、飛滝の演技にあこがれて自分の未熟さに悩む話。わけもなくいらつく音彦と、それにとまどう飛滝。それでもゆっくりと心を通わせる描写が秀逸です。

「時のない男」は飛滝が海外ドラマに出演するため、イギリスに行ってしまい、三ヶ月間会えないことを我慢できずに追いかけていった音彦の話。飛滝は明治時代に造船技術を学ぶために渡欧した前田男爵を演じています。飛滝は役に入るとその人物になりきってしまい、カメラが回ってないときも、役柄のまま過ごすので、音彦を見ても飛滝として反応するわけではない。音彦は飛滝が演じる役柄の人物にいつも惹かれてしまうので、素に戻った飛滝にいつも浮気者と言われてしまうのでした。

ドクボク最終巻の番外編では、イギリスで過ごす西條と坂本が書かれていますが、そのときも剛さんの描くイギリスの風景が不思議なほどなじんでいると思いました。今回もそう。だからこそ中篇で終わらせずにゆっくり書いて欲しいと思いました。決闘のシーンがなんとなくオズワルド@『メリーベルと銀のばら』だったりしますよ。ルメートル@『天井桟敷の人々』も?
ぜひ1作目から読んでくださいね。 ★★★★★
「顔のない男」「見知らぬ男」に続く第3弾。
天才的俳優の飛滝と新人俳優の乙彦の話。
1作目は、「兄×弟」2作目は「殺し屋×刑事」と役になりきって生活する二人をのぞき見ているような気分になれます。
特に1作目を読んだときは、今までにない設定に驚き、引き込まれました。
役を演じて生活することにとまどいながらも飛滝に惹かれていき俳優としても成長していく音彦の心情が細かく描かれています。
その反面、役に取り憑かれている飛滝の内面はほとんど描かれず、別人になりきっている飛滝に読んでいてドキドキします。
3作目まで進むと、愛情不足で育った飛滝が音彦を愛することで演じることをコントロールできるようになってきているところが窺えます。

3作を順番に続けて読むことをオススメします。
このパターンで続編が出たら楽しいな、と思っています。
いつまでも見守りたい愛しい二人です ★★★★★
シリーズ3作目となりますが、飛滝さんと音彦、だんだんホンモノになってゆく二人が見られます。前半の「愛のない男」では、演じていない二人の甘い日常が堪能できます。感情を素直に表わす人間的な飛滝さんが愛しいです。後半の「時のない男」はイギリスで役に入りこんでしまった飛滝さんに音彦が会いに行くお話。役になりきっている飛滝さんと音彦のやり取りは、やはりせつないです。でもお互いがお互いの想いにうたれてさらに絆が深まったというかんじかな。役に入っていても音彦への愛が感じられてよかったです。二人の幸せな未来をいつまでも見守っていたいです。
シリーズ3作目です ★★★★☆
音彦はデビュー3年目の俳優、大物俳優の飛滝と映画の共演をきっかけに付き合い始めたという、顔のない男のシリーズ3作目です。
「愛のない男」と表題の「時のない男」の2部作となってます。
「愛のない男」は「時のない男」にはなんの関連性もありませんが、
音彦が、黒ラブの子犬を借りてきたことから始まる飛滝さんの可哀想な?お話。

「時のない男」は、主に英国が舞台。
ドラマの撮影のために渡英した飛滝を追って渡英した音彦。
飛滝の邪魔をしないように、と気を使う音彦だが、
ハプニングの連続で何かと役になりきっている飛滝に迷惑をかけてしまう。

この作品が好きなところは音彦が積極的で負けん気が強くて、芯も強いところ。
飛滝さんも変な嫉妬の仕方してたりして素敵☆

シリーズものなので1作目、2作目共に見ておいた方がより楽しめると思います。

続編も気になる一冊です。