そうはなりたくない音彦。だが、この役はどうしてもやりたい。そこで飛滝は提案する。二人だけで、五日間、役になりきったリハーサルをしないかと。
その初日。音彦の前に現れた男は、音彦の知る飛滝ではなかった……。
『顔のない男』の続編。何だかんだ言って、飛滝は音彦LOVEでした。音彦が何の気ナシに言った言葉に反応して、何でも与えてあげたり…。今回の殺し屋役の飛滝はかなり変態チックでした…。
Hあり。
それでも話が進むにつれ、飛滝の本当の姿が明らかになって、だんだん彼が愛しく思えてきます。飛滝の複雑な精神構造はちょっとBLでは珍しく、文学的な香りがしました。剛しいらさんならではですね。
普通とはちょっと違う形の甘い生活が綴られています。是非読んでみて下さい。