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英文読解のストラテジー

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大修館書店
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簡潔でわかりやすい ★★★★★
どんなトレーニングをすれば英文を読解できるようになるのか、とてもわかりやすく書かれています。
「文法さえ分かれば英語は読める」という文法至上主義も、「とにかくたくさん読んで慣れてしまえ」というひたすら多読主義のどちらも間違っているということがよく分かります。

言いたいことはわかる。しかし、 ★★☆☆☆
近年リーディング理論では、背景知識(background knowledge)やスキーマというものの重要性が叫ばれている。外国語の読解には個々の語彙の意味や文法知識のみならず、その外国語が用いられている文化的背景、それを用いる人々の世界観などにある程度精通していることが不可欠であるというのは別段gratuitousな議論というわけではない。しかし、これを誇張しすぎると危険である。例えば平均的な大学生にジャパンタイムズの社説を読ませるとどうなるか。恐らく、日本の内容が下敷きになっているにもかかわらずスラスラと読める者は少ないのではないか。さらに、極めて普遍性の高い論説文などの理解に文化差はそれほど反映されない筈であるが、それでもそういった論文なら十分に読めるという学生は少ないだろう。結局、文法・語彙・語法など狭い意味での言語的要素が既に等閑に付されているのである。この事実を看過して、『背景知識が足りないから読めない』と主張するのは議論のすり替えではないだろうか。
英語教師へ ★★★★★
英語教育者はもう絶対必読!英語学習者でしかない僕でも非常に参考になった。読解力、思考力は確実に伸びた。西田透を読んだときほどの驚きはなかったけど、英文を読むという学習に際して何をすべきかということが非常に納得のいくかたちで述べられていた。10年以上も昔に書かれたとは思えないほど、というのは、この本が書かれてから10年以上も経っているのに日本の英語教育はちっとも良くなっていないではないかという意味で、この本の指摘は僕には新鮮に感じられた。ある部分は、予備校の一部の先生の授業で実現されていた。予備校の方が学校より自由度があるからなのか。それにしても、学校の英語教育も変わらなくては。変化がこうも遅いと、学校教育の犠牲者が増え続けるだけだ。この10年前に書かれた本を実践しただけでも随分と学校教育は改善されるだろう。著者の英語教育に対する誠実な思いが伝わってくる著作である。この著者の著作はそれほど多くはないようで、岩波ジュニアから2冊出ているほか研究社からいくつか出ているが、手には入りにくいかもしれない。岩波講座の宗教と科学シリーズにも一文を寄せていた。紹介の本もなかなか見つからないかもしれないけど、簡単に諦めてしまわず、必死に探してまで読む価値は十分にある。自分の英文読解の能力を伸ばすためにも、さらには英語を教えるためにも必要な知識が詰まっている。これを知らずして英語を教えること勿れ!