岩国の思い出と料理
★★★☆☆
1986年に海竜社から出た単行本の文庫化。
1986年当時、宇野さんはすでに90才近くである。にもかかわらず、食に対して意欲的で元気にいろいろ料理をしていたのが凄い。
本書は、宇野さんの得意料理34種を紹介したものである。故郷・岩国の料理をつくるときは自身の思い出話をまじえ、また知人に振る舞った料理なら、その人との交流を語る。郷愁と温かみにあふれた料理書であった。
カラー写真で見た目も美味しそう。レシピは簡略だが、特に難しい料理はないので、問題ないだろう。
岩国ずし、鯛そうめん、ぎせい豆腐、穴子のバター焼きなどに心惹かれた。