題名からして乱歩の「屋根裏の散歩者」を意識したもので、その雰囲気を活かして叙述トリックを決めようとした作品。雰囲気は良く出ていると思う。

しかし、叙述トリックの内容が折原氏としてはマンネリ化したもので、氏のデビュー作からの付き合いで、氏のファンである私にとっては新鮮味がなかった。氏の叙述トリックに対する拘りには感服するが、もう少し新境地を開拓して頂きたいというのが率直な感想。

タイトルを見て江戸川乱歩を想像されるかと思いますが、乱歩のようなゾワゾワするような不気味さがある作品です。

内容に関してはトリックに繋がってしまうので詳しくは述べられませんが、とにかく最後まで楽しませてくれる作品です。

折原作品は謎が解けた後に、始めの方までページをめくり直して確認してしまうことが多いです。それくらい（良い意味で）騙されてしまいます。今回もトリックは３割程度しか予想できなかったので期待通りです、星4つ。

折原ワールドの頂点を極めた、といった感じの作品。
登場人物それぞれの視線から、物事を捉えているのはとても面白かった。でも一度読んだだけでは｢ん？｣といった感じで理解できなかった(私だけかも知れないけどｗ)。

其れでも、何度か読むと、どんどんはまっていく感じ。この本はスルメ作品ということで星四つ。
でも、初めて折原一の作品を読む方は、読みにくい本かも知れない…。

また折原マジックにかかってしまいました
ほんとに毎回毎回　あの独特な折原マジックには参ります！
読んで度々感じるゾッとした感じがもうたまらない〜〜
この本を読んでると　ひょっとしてうちにも天井男がいる？
みたいな背筋がゾ〜ッとしました
一人暮らししている人には少し恐いかな〜？
でも　みなさんも折原マジックにはまってくださいな！