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日本語はどこからきたのか―ことばと文明のつながりを考える (中公文庫)

価格: ¥760
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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「日本語はタミル語と同系統」の主張を分かりやすく説く ★★★★☆
本書は、主として小学生〜中学生程度に向けて書かれたものであり、
大きなフォントで書かれ、多くの漢字にルビがふられている。
本書の主な内容としては、筆者のかねてからの主張である
「日本語はタミル語と同系統である」という説をなるべく分かりやすく
紹介したものである。

なるべく卑近な例を用いながらも、単語の音の一致、両言語間の文法の類似性、
文化や風習の一致等を、通時的な視点を入れながら主張しているため、
本書の装いよりも内容は難しいと感じるかもしれない。

日本語とタミル語の同系説に対する意見は、読まれた方によって様々だと
思うが、分かりやすく書かれている本なので、筆者の主張の入門書としても
位置づけられる本である。
タミル語 ★★★★★
タミル語と日本語の類似点をあげている。
日本語とアイヌ語の2つの言語の起源を辿ろうと思ったら、膠着語という日本語の性格を理解していることが大切。
文化の背景を理解するのに役立っている部分がある。
知的興奮度100%の日本語起源説 ! ★★★★★
著者は「日本語練習帳」等で御馴染みの国語学者。その著者が放つ画期的な日本語起源説。日本語は一応アルタイ語族に入れられているが、著者は次の点で不満があると言う。
(1) アルタイ語族の中で、日本語と基本単語が数多く対応する言語が見当たらない。
(2) 古代の文献で、同族である事を示すものが存在しない。

研究の果て、著者が辿り着いたのがタミル(インドの南部地方)語である。タミル語と日本語には多くの基本単語の対応があり、しかもタミル地方には「サンガム」という紀元前の文献が残っており、その文法構成は「万葉集」のそれと対応するという。基本単語の対応の例を挙げよう。まずは「辛い(カレー)」である。英語の「curry」の語源を大英和辞典(研究社)で見ると「Tamil kari sauce」とある。カレーの語源はタミル語の「kari」なのだ。日本語との関係で示すと以下のようになる。

[日本語]kar-asi(辛し) [タミル語]kar-i(辛い)

驚くべし、日本語で「カレーは辛い」と言うのは、「辛いは辛い」と言っているのと同じ事なのだ。次は日本独特の感覚だと思われる「あはれ」である(タミル語でfとvは同じ発音)。

[日本語]af-are(哀れ)   [タミル語]av-alam(悲哀)

「av-alam」には「哀愁に満ちた情趣」という意味もあるそうである。まさに日本古典文学の中心的情緒の「もののあはれ」。これには衝撃を受けた。遥か昔、稲作技術を携えてインドの南洋からはるばる日本にやって来た人々。夢とロマンを掻き立ててくれる知的興奮度100%の日本語起源説。
日本語の起源に興味があるなら必読 ★★★★★
もともとこども向きに書かれたものが文庫化されたようです。そのため、難解な専門語も極力やさしいことばにひらいてありますが、内容はこどものみならず大人が入門書として読むにも耐える話の運びです。言語(の起源)の研究の手順や意義についても手を抜くことなく説明しており、また歴史や文化など周辺領域との関わりも分かりやすくとりこまれており、氏が長年主張し続けているタミル語=日本語研究が決して突飛なトンデモ研究でないことがよく理解できるはずです。