ここで主導権を握るのはやはりAndrew Hill。二曲目「Idle While」以外彼の作品だ。カリスマ的存在感で現在も活躍する「ブルーノート最後の男」の個性がかなりの支配力を誇っている。そしてテナー、ソプラノ、バスクラ、フルートで応酬のSam Rivers。凄い猛者が集まっちゃっている。「新主流派的フリー」な演奏といえばジャズのガイド・ブックを読んでる人にはわかり易いだろうか。オリジナルLPのラストを飾る「Ghetto Lights」はHill自身「Lift Every Voice」で4年後に取り上げている。本盤はボーナス・トラックにやはりHill作の「Jasper」が追加。