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Happenings

価格: ¥971
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Note Records
Amazon.co.jpで確認
ソフィスティケイトに破裂 ★★★★★
1966年の代表作。作品全体を貫くクールな質感と、鋭角的なアイデアがたまりません。ヴィブラフォン以外はピアノ、ベース、ドラムと
シンプルな編成なので、ハッチャーソンの斬新でカッコいいヴァイヴを楽しむには最適。またシンプルながらこのリズムセクションは
とてつもない。ハンコックの突進ぶり。。彼はモーダルな演奏に徹したらあまりに妥協がなくなる。着実に刻みながら、どんどん大胆に
抉ってくる。ボブ・クランショウやジョー・チェンバースとの相性も抜群で、加速すればするほど透徹した雰囲気になるところが特徴です。
一曲目も凄いですが、五曲目のスピード感はさらに凄まじい。狂気の加速ですね。なのに荒っぽくならない。冷たい狂気。ヤバイ!
またリリカルに歌い上げる六曲目や、終曲での完全なフリージャズと多彩でもある。洗練されながら同時に刺激的。ジャケも中身も最高だ。
演奏、ジャケット、録音どれもがすばらしい秀作 ★★★★☆
CDというのは、Cover Artというものを破壊し、音楽を鑑賞するものから、消費するものに変えたパッケージであると思う。わたしがこのアルバムを最初に手にしたのは、LPである。LPのよさは、Cover Artに人を引き込む”何か”ががあることである。
植草甚一氏の言葉を借りるまでもなく、ジャケットがいいものは、演奏もまたよいのである。
LP時代のB面は、学生時代の私のフェイバリットだった。トラック4〜7は、隙のない構成である。このカッコよさをぜひ、感じてほしい。
蛇足だが、Van Gelderの録音も演奏内容にマッチしている。
ジャケ買いで失敗しました ★★☆☆☆
爽やかさがない。ハービーハンコックの名曲"処女航海"に便乗したつまらない作品にしかおもえない。
ヴァイヴの美しさに聞き惚れる ★★★★★
ジャズメンには、この一曲というものがある。たとえばマイルスだったら「カインド・オブ・ブルー」ビル・エヴァンスだったら「ワルツ・フォー・デビー」。ヴァイヴのボビー・ハッチャーソンだったらこの「処女航海」だ。ハービー・ハンコックも参加しているが、ハンコックの「処女航海」のアルバムより、このアルバムのほうが上。ハチャーソンのヴァイヴの美しさにただ聴き惚れるだけだ(松本敏之)
超のつく名盤! ★★★★★
もしあなたがこの時期の新主流派ミュージシャンたちの残した記録のひとつにでも感動を覚えたのなら、このアルバムを今すぐ買うべきだ。

具体的にはウェイン・ショーター『スピーク・ノー・イービル』『ジュジュ』『ジ・オール・シーイング・アイ』やフレディ・ハバード『ブレイキング・ポイント』『レディ・フォー・フレディ』、ハービー・ハンコック『処女航海』のような作品にである。

数多く残されているブルーノートにおける新主流派の冒険的な実験の中でも、本作『ハプニングス』は傑出した作品のひとつであると豪語できる。

その良さは、第一にピアノ、ベース、ドラムという基本的なリズム・セクションの上にフロントとしてヴァイブを乗せたことであり、これによってヴィブラフォンという静謐で味わい深いことこの上ない楽器の魅力を存分に聴くことができるのである。従来ヴィブラフォンはフロント楽器とリズム楽器の中間に位置する存在と見なされる傾向があり、エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』のようにピアノ的立場として使用されることもあるのだが、これではサックスやトランペットのような他のフロント楽器の鋭い音に邪魔されてしまい、ヴァイブのみが奏でうる硬質で冷たい雰囲気というものは出にくいのである。

本作で演奏されたのは、名作の誉れ高いハンコックの「処女航海」の1曲以外をリーダーのボビーの手によるオリジナルで固めているのだが、決してそれらの楽曲も「処女航海」に引けを取っておらず、佳曲揃いである。構成的には1、7曲はアバンギャルド寄りであり、2曲目と6曲目はスロー・バラード。3曲目はラテン風、5曲目がハイテンポな疾走感溢れるナンバーであり、バランスも非常に良いと思う。

また、出演者全員の相性が非常に良く、素晴らしいアドリブが記録されている。特に5曲目の「ヘッド・スタート」の全体のテンションの高さには驚嘆させられるし、「処女航海」はハンコック名義のテイクよりも完成度が高い。ジョー・チェンバースのドラムも非常に硬質でセッションの雰囲気を決定付けている。

とにかくすごい、超のつく名盤なので、買ってください。