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立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)

価格: ¥1,242
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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鉄道の話 ★★★★☆
 「阿房列車」以外の鉄道関連の随筆35編を集めたもの。
 昭和初期から40年代までのかなり幅広い時期のものが収められており、鉄道がどんどん進歩/変化していくさまがうかがえる。一等二等三等という区分が廃止されたり、戦時中の不便さがあらわれていたり。鉄道開通80周年で東京駅の名誉駅長を務めたときのエピソードなども。
 「立腹帖」とはなっているものの、総じて愉快でマニアック(鉄道ファン的に)な話ばかりである。自分自身を戯画化し、からかってみせる文章は、このひとならではの質の高さだ。
鉄道話あれこれ・・・ ★★★★☆
 内田百閒集成の一冊目に続いて、二冊目も鉄道関係の話を集めた随筆集です。一冊目は、有名な『阿呆列車』ということで、旅の途中の出来事が話題の中心でしたが、この本では列車での旅だけにこだわらず、列車及び鉄道全般に関する随筆が収録されています。

 「列車での旅にこだわらず・・・」とかいたすぐ後でこんなことを書くのは何ですが、この本の中で私の個人的なお勧めは「九州のゆかり」と題された少し長めの随筆です。これは百閒先生が『阿呆列車』で九州方面に旅をしたときの記録をまとめたものなのですが、訪れた土地それぞれでの出来事が簡潔にまとめられていて、あたかも情景が目に浮かんでくるようです。
 表題作となっている「立腹帖」だけでなく、百閒先生の危ない訓示が読める「時は変改す」など百閒先生の列車に込める思いがぎっしり詰まった一冊です。

鉄道にまつわるはなし ★★★★☆
随筆は著者の人となりがよくわかるので好き。
ということで前々から読んでみようと思っていた内田百閒の随筆を読んでみた。
レビューを書こうと思ったら巻末の解説に私の書きたいことがうまくまとまっていたが、
それを読んでくださいというのもいただけないので私なりに思ったことを書いてみる。

話は鉄道だけではないのだが、常に鉄道の話が絡んでくる。

私は鉄道のことは寡聞にしてよく知らないが、
この人が鉄道が大好きなのはイヤというほどわかった。
その上、大人なら黙して語らずというようなことや、偽らざる心境が書かれている。
いい意味で子供のような人である。

汽車の話がやけに多いと思ったら汽車にまつわる話を集めた随筆集だった。