インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

私のなかの東京―わが文学散策 (岩波現代文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:野口富士男/著 出版社名:岩波書店 シリーズ名:岩波現代文庫 文芸 120 発行年月:2007年06月 関連キーワード:ワタクシ ノ ナカ ノ トウキヨウ ワガ ブンガク サンサク イワナミ ゲンダイ ブンコ ブンゲイ 120 わたくし の なか の とうきよう わが ぶんがく さんさく いわなみ げんだい ぶんこ ぶんげい 120、 イワナミ シヨテン イワナミシヨテン 0365 いわなみ しよてん いわなみしよてん 0365、 イワナミ シヨテン イワナミシヨテン 0365 いわなみ しよてん いわなみしよてん 0365 後に都電三号線になった外濠線沿いを手始めに銀座、小石川、本郷、上野、浅草、吉原、芝浦、麻布、神楽坂、早稲田…。明治末年生まれの著者が、記憶の残像と幾多の文学作品を手がかりに、戦前から戦後へと変貌を遂げた街の奥行きを探索する。昭和文学青春期の証言者として、愛情溢れる追想と実感に満ちた東京散歩が綴ら
さばさばとした記憶の中の東京 ★★★★★
本書は、1970年代後半に作家野口冨士男が自らの記憶を辿り、
文学との関わりから東京の移り変わりを記したものである。
と言っても、感傷に満ちたものではなく、変わりゆく東京を
楽しんでいる風でさえある。
取り上げられる街(地域)は、飯田橋から三田まで、銀座、
小石川・本郷・上野、浅草・吉原・玉の井、芝浦・麻布・渋谷、
神楽坂から早稲田まで。
戦前既に吉原は時代遅れになりかけており、それが玉の井を
栄えさせたといったことや、古川橋辺りは昔出水が多く、
小さい町工場が軒を連ねていたといったこと、戦前の神楽坂の
繁栄といったことが書かれており、興味は尽きない。
それからまた30年余りを経た現在、ここに描かれた街が
まだその面影を残していることにむしろ感慨を覚える。
文学を愛する者にとってのガイドとしてばかりでなく、
文学への入口としても楽しめた。
「東京」を愛でる本 ★★★★★
「東京」という街を、日頃暮らしていながら、本当は良く知らないのかも知れません。この本を読んでいるとつくづくそう思います。
様々な文学作品と、著者の体験したエピソードを絡めながら、震災以前、敗戦以前、そして現代と、三つの時代をノスタルジーたっぷりに描いて行きます。でも、ノスタルジーだけではありません。それぞれの時代の「東京」を著者は、愛でているようです。その美しい文章が、「東京」の美しさ、良さを象徴しているようです。
この本を読んでゆくと、様々な文学作品が登場してきますが、実際読んでいる作品は半分にも満たないかも知れません。それだけに、読んでいる本も含めて、それらを読みたくなってきます。
もちろん、ここで紹介されている場所にも行ってみたくなります。行っている場所であっても、もう一度あちらこちらを確かめて、その良さを体感したくなります。
素晴らしい「東京」の紹介本です。