デビューアルバム『Wide Open Spaces』(1998年10月発売)、2ndアルバム『Fly』(1999年9月発売)と、前2作がどちらもグラミー賞最優秀カントリーアルバム賞に輝いている女性3人組、ディクシー・チックスの約3年ぶりの3rdアルバム。陽気なカントリーギターがレトロで明るいサウンドを生み出す1stカット<1>、フリートウッド・マックのカヴァー<2>(2ndカット)、軽快なサウンドの<4>など、ゆったり軽やかなカントリー系ポップサウンドを楽しませてくれる。2002年9月14日付全米アルバムチャートで初登場ナンバーワンを獲得した。(速藤年正)
珠玉の名曲揃いの名盤
★★★★★
珠玉の名曲揃いの名盤に違いあるまい。「Godspeed (Sweet Dreams)」。貴方の頭上に微笑む、貴方の『神』の存在を…感じることができる筈である(本気)。
ブルーグラスアルバムをもっと作ってほしい
★★★★★
アメリカのどこかの市はDIXIEに対して謝罪決議を可決したそうですね。「無償で軍基地でのライブをしろ」というものだそうです。いやはや9.11以降、アメリカの愛国心は病理に蝕まれているのじゃないか!といいたくなります。
このアルバムはブルーグラスというジャンルの音楽性のもので、ポップやロックとの大きな違いはドラムレスであることではしょうか。dixieのアルバムの中でも、ドラムレスで一貫したCDはこのHOMEだけです。
俺はドラムレスの音楽をほとんど聴かないので、そういった音楽は迫力がなくてつまらないのじゃないかと思っていたのですが、聴いてみたらそんなことはありませんでした。ドラムがない分、ベースの音が心地よく体を揺さぶるんですね。今まで何でこういうのを聞いてこなかっただろうかと、新しい発見をした感じです。
私はこのアルバムの中で「Truth No. 2」が好きですね。特に間奏部分のバンジョー演奏の部分はもっとやってほしい。
久々にハマる
★★★★★
カントリーというジャンルは昔から好きだったが、10年以上も特定アーティストにハマることがなかった。たまたま、ある店内でS.ニックスの名曲「ランドスライド」のカバーを耳にし、amazonの検索でディクシーにたどり着いたのだった。政治的な騒動のことなど全く無知だった私は、素直に曲、ボーカル、演奏のすばらしさに感動したのでした。特に、Travelin' Soldierは映画の一場面のような歌詞と、切ないメロディ、ボーカルが見事に結集してます。カーステにセットしたまま毎日聴いています。
勇気ある戦士たちのアルバムです。
★★★★★
最近では、このCDは、アメリカでは、捨てられているそうです。しかも兵隊の家族に対して謝罪のパフォーマンスまでさせようとする政府の考えは、どっかの国の政府と同じような気がします。アカデミー賞で、マイケルムーア監督が、スピーチしたとおり、dixie chicksを聞かなくなったらおしまいです。だけど、アメリカ政府を敵にまわしても、アルバムチャート4位維持というのはかなりかっこいいですよねぇ~。本格カントリーで、オーガニックな感じで、最高のアルバム。今の時代、これだけメッセージ性のあるアルバムはないですね。こんな時だからこそ聞いてほしいアルバムです。
Home is my home?
★★★★☆
Fath hillかChicksか迷った挙句このHomeを買った。別にFathが気に食わないわけじゃないけれど、このCDのインプレが一様に"まさかこの手で"の感があったため、興味を引かれた。結果は、有って然り、当然であった。デビュー当初からブルーグラスのテイストを強く感じていたし、彼女らのこだわりを感じていた。ただ今回のアルバムは、よりアコースティックになってる上、深みが加わっている。技術や声以上に、伝わる感情がある。少し古い人間なら、2ndのLand slideがお勧め、スティヴィーニックスとは違ったヴォーカルが楽しめます。