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恋文ながし―うぽっぽ同心十手綴り (徳間文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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痛快時代劇 第2弾 ★★★★☆
 上役や同輩から“うぽっぽ”と蔑まれ軽んじられている臨時廻り同心の活躍を描く連作短編集。シリーズ2作目。微笑仏と評される福々しい相貌に隠された、熱い正義感と柔術による体捌きに十手術。すこぶる気持ちの良い啖呵で事件を鮮やかに解決してみせる。
 どの短編も清々しい読後感に包まれて、読み応えがある。事件の中身も捻りが利いて、味わいがある。濫作気味の時代小説の中にあっては及第点が与えられる。2冊目に入り、主人公長尾勘兵衛の人物像が際立ち、爽快である。変に余韻を残さない、すっきりとした結末に好感を覚える。カタルシスの得られる連作捕物帳としてお勧めできる。
消化不良にならない捕り物小説 ★★★★☆
傍目には昼行灯で役立たずと思われている、うぽっぽ同心シリーズの2作目。
筋立てがうまく、文体も読みやすくてこのシリーズは面白い。

主人公と同じく、本当は実力があるのにちょっとした歯車の噛み違いで世間から疎んじられている、
という人間が事件に巻き込まれるパターンが割と多いように思うが、この本の中では4編目の「あばら一寸」がそれに当たるかな。
落ちぶれた子連れの浪人をめぐって、業物の刀のツバ・北国の大災害・西国の藩で起きた事件など様々な要因が絡んで物語を展開する。
その話の収束の仕方もうまい。

各編とも、捕り物小説にありがちな消化不良的な解決方法にならず、納得して読み終えられる点も良い。