カッコいい!
★★★★★
とにかく、カッコいい。
ビング・クロスビーもフレッドアステアも。
それぞれが、歌手、ダンサーという、
それぞれの本分を役の中で演じているのだが、
これがとても素敵だ。
一人の女性をめぐって、
恋の鞘当てをするアメリカ映画ではお決まりの
パターンではあるが、それがわかっていても、
クロスビーの歌とアステアのダンス、
そして、コミカルでもあり、しゃれてもいる
展開には、わくわくさせられる。
名曲揃いの映画
★★★★★
アメリカ大リーグで歌われアメリカの祝日の1つ1つに音楽があり、楽しくアメリカの祝日がわかります。クロスビーとアステアの恋の鞘当てが最高に面白かった。音楽も名曲ばかり!特にホワイトクリスマスは最高☆彡
伝説のファイアークラッカー・ダンス
★★★★★
20世紀最高の歌手=ビング・クロスビーと、20世紀最高のダンサー=フレッド・アステアが共演した、ある意味では20世紀で最も豪華な映画(2人の共演作はもう1本『ブルー・スカイ』(1946)がある)。
内容的には決して派手ではなく、愛らしい小品という感じの映画だけれど。
コネチカットの田舎で、祭日にだけ営業するナイトクラブ(歌やダンスなどのショーを見せる店で、日本には類似のものがほとんどないが、「ディナーショーを専門にやっている店」があると想像すると、まあ近いかもしれない)を舞台に、物語は進んでいく。
邦題に「ホテル」とあるのは、原題"HOLIDAY INN"からの訳だろうが、劇中に出てくるのはホテルではない。
ストーリーは、クロスビーとアステアの恋のさや当て、という感じの話だが、古き良きアメリカ映画らしいドタバタコメディの部分も残しながら、ちょっとしんみりした雰囲気があって心にしみる。
ブロードウェイやハリウッドではなく、田舎を舞台にしているのに、アメリカのショービジネスへの、さりげない讃歌になっているのが、この映画の最大の魅力だと思う。
歴史的には、この映画から「ホワイト・クリスマス」という曲が生まれたことが重要かもしれないが、フレッド・アステアのファンとしては、伝説のダンスナンバー、"Let's Say It with Firecrackers"に目を奪われる。
かんしゃく玉と爆竹を鳴らしながら、タップを踊るという発想に驚かされるし、アステアのダンスのスピード感は圧巻。彼のタップが「最高のパーカッション」であることがよくわかる。何回見ても涙が出るほど素晴らしい、至福の瞬間がここにある。
HOLIDAY INN
★★★★★
1952年創業の世界的ホテルチェーン「ホリデーイン」のモデルにもなった今作品は、歌と踊りのどちらに女性は惹かれるのかを問うミュージカル・ラプストーリです。世の女性にとって、どちらの男性に惹かれるのかハラハラ、ドキドキの展開に釘付けになってしまった。ラストの1942年アカデミー賞クラシック・ソングに輝いた「ホワイト・クリスマス」のメロディーに、ジム(クロスビー)を思い出しながらのシーンは本当に涙がでてきました。二人の名女優とクロスビーとアステアーの見事な歌と踊りの数々はすばらしいの一言。こんな楽しい「ホリデーイン」なら休日の度に訪れてみたくなりますね。でも、恋はいつでも「Be Careful It's My Heart」ですよ。
憎めない音楽映画
★★★★☆
名曲「ホワイト・クリスマス」が書かれたのはこのミュージカルのため。
アメリカの心を歌う名作曲家アービング・バーリンの名曲がこれでもかと目白押しです。
ストーリーとしては、朴訥な男ビングと派手なプレイボーイ フレッド・アステアが女性をめぐって恋の鞘当をするのだが、勝ち負け1勝づつ、結局は皆いいところへ収まるというバックグラウンドであり、大仕掛けもないし、白黒。
でもどこか憎めない、ちょっとまたみたいな、と思うのはやっぱり名曲ぞろいだからでしょうね。
「イースター・パレード」(後年アステアとジュディ・ガーランドでミュージカル映画化)などのアメリカの祝日の歌が、季節を彩る、アメリカにしては季節感あふれる珍しい映画です。
後年の「ホワイト・クリスマス」はリメイク版です