幽霊の記憶を探るミステリー
★★★☆☆
主人公が幽霊であるという時点で、他の作品にあるような、「生っぽさ」がなくなっているような気がする。
ミステリーに超常現象を持ち込まれると嫌なひとはミステリーとして読まないほうがいいかも。
後味爽やかというよりは、後味じっとりといった感じ。
元々の主人公が覇気のある男ではなく、幽霊のような男なところも影響しているのかも。
これはサスペンスなの?
★★★☆☆
なんといいますか、事件の真相を主人公がメールでさっさと公開してれば全部解決したのでは? 物語の後半になるまでメールを送らない意味が理解出来ないよ……。
ちょっとぬるい感じがしてしまった・・・すみません!
★★★☆☆
読み始めたときに「このシチュエーションは聞いたことがある」と思った。
でも、「この本読んだ事がある」と気づいたのは30ページも読み進んでからだった。
それでも結末が全く思い出せなかったので、全部読んでしまう事にした。
自分が殺され埋められるところから始まる「幽霊」が主人公のミステリー(かな?)だ。
自分を殺した黒幕を追いかけ、愛する人を守り、抜け落ちた2年の記憶を探っていく。
主人公が「幽霊」だったり、メール書けたり、ちょっと設定がファンタジックなのに、殺された理由や殺され方がなんとも美しくない。
その辺にちょっとイメージのずれというか、違和感を感じた。
最後にはちょっと驚かせる(でも予想できたけど。って2度目だろ)事実と、少し感動させるエンディングが待っているのだが、何となく甘いというかぬるい感じが否めない。
とちょっと辛口になってしまったが、2回目なのに結局ラストを思い出せなかったのはつまるところインパクトがなかったからか?
残念ながら私には物足りなかったです。
★★★☆☆
サスペンス、推理小説好きの私といたしましては、
いまひとつ。。。何かが足りなく感じてしまいました。
恋愛ものの描き方もあとひとつ。。。
あくまで、私の私見です。
哀しくも優しい話
★★★★☆
始めはミステリーなのかと思いました。
主人公が既に亡くなっていて、死因を自身の手で探るお話だったので。
でも読み進めていくうちに、様々な登場人物たちの哀しみや葛藤が伝わってきて、単なる謎解きだけでない展開に、少し切なくなりました。
石田 衣良さんの作品にはいつも優しさを感じますが、このお話はもの哀しい読後感を持ちました。
印象的な本です。