初回限定のトラジャケットが話題となった待望のセカンドアルバム。激しく、体を熱くするサウンドが多い。特に『俺軍暁の出撃』から『相談天国』にかけては、息をするのも忘れるほど一気に駆け抜けていく。スピード感に満ちあふれ、初頭からアルバムの世界に惹きつけられてしまう。
逆に『シェーン』『月光陽光』はおとなしいサウンドに仕上がっている。本作のラストを飾るのに、最もふさわしい終盤曲となった。非常にテンポがよく、HIGH-LOWSの魅力が詰まった1枚である。(大嶋麻希)
ハイロウズ2枚目のアルバム
★★★★★
このアルバムはハイロウズが好きでなければ聴けないような曲がたくさんあります。
ハイロウズを聴き始めたばかりだと入りにくいと思います。
なのでハイロウズ中級者向けですね。
ただオレメカ、月光陽光は聴き始めた人でも聴くことができると思います。
このアルバムは最初の二曲の『俺、軍暁の出撃』と『相談天国』でテンションがかなりあがります。
しかし途中の『アレアレ』や『ヌゲヌゲ』はやはり中級者あたりじゃなきゃ聴けないとおもいます。
しかし聴けるようになると本当にずっと聴いてしまうアルバムになっています。
1996
★★★★★
飛ばしてるバンド、ザ・ハイロウズの2nd。勢いのあるオープニング・ナンバーからヒット・シングル2へ、まずはスピーディなロック・サウンドが炸裂する。その後も、彼らなりにブルースやロックンロール、ポップスなどのエッセンスを効かせながら、何よりの魅力は突っ走っていくロック・バンドの気持ちよさやカッコよさだ。
しがらみの無い勢い
★★★★☆
このアルバムは,「勢い」と「思いついたこと」がガンガンに盛り込まれたアルバムで,「俺軍,暁の出撃」から「相談天国」への勢いはかなり強い.自転車に乗っていても,コンビニにいても頭をがんがん振りたくなる.また,同時に「レッツ・ゴー・ハワイ」とか「オレメカ」なんかの「思いついたフレーズの勝ち」的な「やってやった」感あふれる曲(こういう曲は賛否両論だと思うけど,僕は好き)も多々収録されている.「月光陽光」の歌詞が結構年取ってから好きになった.
「遠くからは 大きく見える
近づけば それほどじゃない
からっぽに 見えるけれど
きれいに澄んだ 水がある
安っぽい夢が輝けば もう何もかも捨てていくよ
しがらみ足を取る 生活は」
軽い人生を歩みたいものです.
ゴキゲンだぜ!
★★★★★
確かにハイロウズ(ブルーハーツも)のこれ以前・以後のアルバムとは違う、ような気もする、が活動休止が発表された今聴きなおしてみると一番ハイロウズらしいかも、と思えてくるゴキゲンなアルバムではないか。ブルーハーツへの決別はハイロウズへの決別でもある。月光陽光は沁みる。
意外と賛否両論。
★★★★☆
「俺軍、暁の出撃」から「相談天国」へのクダリは驚異的。ここでイッた人は数多くいるんぢゃないんですかね。『ザ・ハイロウズ』と『タイガーモービル』ってのは僕はセットで考えちゃいます。とにかくバンドの姿勢や方向を明確にしようとする意気込みがグングン伝わってくる。だから肩の力が入りすぎてる箇所もあって、そこが賛否両論してる原因なのでしょうか。僕はこのアルバムが出た頃ってのはまだヒロトもマーシーも知らなかったので、当時の世相が分かんないですが、ブルーハーツへの決別ってのはこのアルバムでもまだ意識されてる感じがします。歌詞において、意味よりも強度が鮮明に重く置かれている。過剰なほどに。でも、そういうガツガツ感。僕、好きです。余裕なんてないってのはとっても肉体的で、彼らの汗のにおいが伝わってくるような、懐かしい感じがするんです。それは、初期の作品でしか嗅げないんです。僕の鼻では。