小学館漫画賞受賞おめでとうございます☆
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楽しみに待っていた10巻がでました。続きが気になっていたのですが、この巻は冷凍されたチーム以外の生き残った人々のシェルターでの生活の話がメインとなっています。
また違うシーンに・・・!たくさん次が気になるところがあるのに・・!と思いつつ、新たなキャラクターたちにどんどん感情移入してしまい・・たぶんしかめっ面やなきそうな顔になって読んでいると思います。花の両親も登場しています。
次巻もこのストーリーが続くのでしょうが、他にも気になる登場人物がたくさんいるので読み終わった瞬間から次巻が待ち遠しくてたまりません。
田村由美は現在の少女漫画界で指折り数えるほどしかいないであろう「面白い」「魂をゆさぶる」漫画を描ける作家の一人です。BASARAもずっと愛読していましたが、7SEEDSもまだまだ続くようですし楽しみに読み続けたいと思います。これからもどんどん魂をふるわせる漫画を描いていってほしいです。
恐ろしい程面白くて素晴らしい物語。
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もう本当に1巻1巻読み繋げていくのが辛い…買ったまま読まずに置いといて、最終巻が出たら一気に読もうかな、なんて考えたりするのですが、そんな事出来るわけもなく…だって買ったら読んじゃうんだもんー。だったら買うなと言われても、買わずにいられない…恐ろしい程面白いこの物語にがんじがらめにされてます。。。
10巻は隕石衝突時、シェルターで生き残った人達のお話。『冬のセクション』の扉に大きく『×』と書かれてあるコマ辺りから、恐怖、というか悲しい気持ちにも似たワクワク感がゾクゾクと心を這い始めました。(少女漫画でこんな感奮が味わえるのはもう田村先生の作品くらいです。)
一度全部読んで、もう一度読み返した時、花達の居る未来の世界で、秋のチームの一人(八巻朔也)がコントロールルームで見つけたピートがね、クリスマスの衣裳を着てるんですけど、それがなんか…まだ何が起こるのかもわからないのに、グッとくるものがあって、涙が出ました…。
最後の最後まで自分の仕事をする、『プロ』と呼ばれる人達―…逞しくて綺麗だ。私もそうありたい。シェルター編、悲しくて辛いけど、大好きです。
そして花は、自分の父親が何をしたか、きちんと知るべきだと思うのですが…。うーん…。
龍宮のハナシ
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田村由美の描く究極の人間ドラマ大台の第10巻です
この巻は花達が行き着いた非難シェルター、そこで見つけた一体のミイラと日記を綴ったノートから再び過去に戻ります
いよいよ隕石が落ちた直後の物語が始まりました。未来にたどりつけなかった人達はどうなったのか。逃げ場のない追い詰められていく恐怖が、突きつけられた現実として語られていきます。
読んでいてほんとに背筋がぞっとしました(恐)なんか最悪の展開に加速していく世界が妙にリアルで、未来の人のいた痕跡を思い出してまたぞわぞわっと何か内からこみ上げてくるかんじです
未来の話とは違ってすでに終焉を迎えてしまっている過去の話は読んでいてどうにもならない切ない気持ちになりますね
灰の章2〜6話まで収録されています
龍宮編はまだまだ序盤、怖いけどどんどん悪化していく過去を花と共に見届けたいと思いマス〜
小学館漫画賞受賞作品は伊達じゃない。
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1巻が発売されてから買い始めてとうとう10巻まで来ました。
以下、三行は本のあらすじから抜粋です。
近い将来、巨大隕石が地球に衝突し、人類を含め、地上を含め、地球の生物は壊滅的な打撃を受ける。
この最悪の事態を予測した政府はある対策を講じた。それが『7SEEDS』計画。
才能のある男女を選抜し、7人一組、5つのチームを作り、冷凍保存によって人類の種を残すというものだ。
この作品は映画みたいに最後は〜みたいな甘い展開はありません。
当然、人は大勢亡くなってますし、主要人物も次々と亡くなって行きます。
ひょっとしたら、登場人物全員が亡くなるかも知れません。
また、非常に残酷な場面や非常に厳しい選択が迫られる場面がいくつもあります。
しかしながら、そのぶん世界観はとてもリアルですし先が読めないので面白いとも言えます。
絶望的な状況なのは間違いないですが、絶望の中に希望を見出そうとする主要人物たちがとても魅力的です。
少女漫画とは思えない、男性にも大人にもオススメ出来る作品だと思います。