インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

いま、女として―金賢姫全告白〈上〉 (文春文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
泣き虫で嘘つきの、金賢姫 ★★★☆☆
1987年12月KAL858便を爆破した著者、金賢姫は韓国大統領恩赦により奇跡的に生き延びることになった。2010年現在では、日本を訪れ、拉致された横田めぐみさんの両親に会い、自分が北朝鮮で日本語教育をうけた李恩恵先生について語ったりして拉致問題の解決に協力的である。本書を読む前は、徹底的な工作員訓練を受けた強情で極悪非道な人物を創造していたが、泣き虫で、気の弱い実像があぶりだされている。特に、バーレーンで青酸カリカプセルを噛み潰した後、奇跡的に生還し、韓国警察に保護されてからは、日本人だ・中国人だ・韓国語は話せない、いや、少し聞いたことがある、昔に習った言葉を思い出した、などなど虚言を重ねる。対照的に韓国警察は、気長に賢姫の警戒心を解く努力を重ね、終いには賢姫の独白を得る。韓国警察の手腕には舌を巻くばかりだ。また、北朝鮮で資本主義に関しでたらめな洗脳教育を受けてきた賢姫が、ソウルの町の物資の豊富さ、国民の活気と自由さ、経済の豊かさを目の当たりにし、当初、特区を見せられていると信じられなかったが、後になり、これが自由社会の真の姿だと気づいて、北朝鮮で裕福といわれた我が家庭と対比し、心底ショックを受ける場面は、圧巻のひとつだろう。なお、下巻の感想をここに書くのは筋違いだが、下巻で賢姫が語る工作員訓練の場面と、李恩恵先生の人柄は、新聞やTVで知ることのできない、別世界の話の連続で、これら上下巻を著した賢姫を高く評価したい。数百名の旅客を殺害したのは賢姫だが、賢姫は、金勝一と共に、北朝鮮政府の非道な命令を実行させられた被害者のひとりだ。北朝鮮が一日でも早く民主主義国家となるために、賢姫には平和の使者として活躍して欲しい。
なんというタイトルか ★★★★☆
出版された直後もそう思ったが、なんというタイトルであることか。
内容は、古典的なスパイ養成のようすが伺えて興味深い。
人格改造をするのだから凄まじい。
これもまた、北朝鮮告発ものの古典となった
印象深い本 ★★★★★
金賢姫は、いったいどれほどの想いでこの本を書き綴ったのだろうか…
国に翻弄された彼女の人生。
もし彼女の祖国が北朝鮮でなかったら…
とこの本を読み進める中で何度も思ってしまいました。

すべてを包み隠さず語ったあの事件の真実 ★★★★★
悲しい本である。ここにはあらゆる悲劇が詰まっている。悪意なき人々が嘆き、
無辜の人々が命を落とし、真実に霞がかけられる。すべては狂った金親子独裁
体制がもたらしたものだ。この体制は関わるすべての者を不幸にする。鬼畜にも
劣る金正日には、法の裁きを受けさせるべきだ。こんな無法がまかり通ってよい
ものだろうか。今さらながら、この外道への湧き上がる憤りを抑えられなかった。

87年に起きた大韓航空機爆破事件の犯人、北朝鮮工作員・金賢姫が、上巻で
事件の全貌を、下巻で自身の半生を赤裸々に語った手記。外交官の娘として生
を受けてからの彼女の人生ほど数奇で壮絶なものはないだろう。幼少期をキュー
バで過ごし、映画に出演して子役スターになり、北朝鮮の子供に課せられる過酷
な労務に耐え、大学で日本語を学んでいる時に工作員にスカウトされる。北朝鮮
の子供が不毛な使役のために、いかに国家にこき使われるかに哀れみを覚える。
金淑姫との二年間の訓練生活を経て、李恩恵との一年八ヶ月に及ぶ共同生活。
そしてマカオ、天津での海外研修を経て、あの任務が命じられるのだ。(下巻に続く)
スパイ学入門書にはなりません ★★★★☆
いったい北朝鮮でのスパイ養成とはどのようなものかと思い読んでみたが、そのような記述はそれほどなかった。ただ、女性の自伝として読んだときの感想はまた違ったものになると思います。