同時に発売された“神”のリマスター効果はイマイチでしたが、こちらはすばらしい出来です。
元々このアルバムは名曲揃いですが、発売された当時はロンのプロデュース・
ミキシング共に成功とは言い難く、 コージーも不満だった様です。
音が全体的にモコモコとこもっており、初CD化以降も改善は感じられませんでした。

今回のリマスター化で全体的に音圧が上がり、音の奥行きも広がりました。
コージーのバスドラがタイトにドコドコと容赦なく攻めてきます。シンバルの音も鮮やかになり、
マイケルのギターの土台を堂々と支えている印象が強くなりました。
ゲイリーの息づかいもはっきりと聴き取れ、マイケルの中〜高音、さらにはキーボードの音もかなり鮮明です。
3.“On And On”ではクリスのベースのうねり具合がとてもかっこよいです。
これだけでも「買い」なのですが、今回は魅力的なボーナストラックがさらに喜ばせてくれます。

9.“Never Trust A Stranger”：ピアノ伴奏のみによるしっとりとしたゲイリーのボーカルが何とも印象的で、
これもアリなのかと聴き入ってしまいました。

10〜15：最近は“飛翔伝説”以外にもこの頃の様々なLive音源が手に入るようになりましたが、
これらマンチェスターでの初期の音源までもが聴けるなんて･･･
特にUFO時代の曲が聴きどころで、コージー様も存在感充分です。
間違いなく買い替える価値ある作品に仕上がっていますが、
今回のリマスター化を誰よりも喜んでいるのは、天国のコージーでしょう。

オリジナルアルバムとしては、この神話が一番、好きだ。その流れがあり、ライブ盤をリリースできる状態まで、バンドをリードしたマイケルは大変だったと思う。この作品以降もメンバーチェンジが続き、結果的には、どのアーティストにも通じる事だがファーストアルバムからサードくらいが絶頂期で、それ以降はキャリアだけである。それでも神は神であるが。まず一曲目からマイケルのギターとコージーパウエルのバスドラで、 どんどん攻めてくる。まさしくロックである。ただ、やかましいだけではアカンねん。マイケルのギターは美しいのです。分かる、あなたは本物です。

Remaster盤ということで、LP、初CDを持っていましたが、購入しました。やはり音はいいです。解像度・分離が良くて、これだけでも価値はあると思います。ドラムの音が気持ちいいです。また、ライブのボーナストラックもステレオ感が足りない気もしますが、まずまずの音質です。バンドのまとまりは今一歩ですが、このメンバーでUFOのこれらの曲の演奏を聴けるのは貴重です。全体を通してMSGでは、ドラムはやはりコージーの時が一番だと思います。最近（ずいぶん前ですが）のマイケルが今一歩なだけに、昔の曲を聴く回数が増えます。